2026年11月4日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国際医学部|ブルガリア
ブルガリアの医学部は7校です(国の高等教育機関の登録簿 NACID と、世界の医学部の名簿 WDOMS で同じ7校)。7校とも高校卒業後に入る6年の医学の課程を英語でも開き、合否は大学の生物・化学の入試で決まります。学費は年 8,000〜10,000 ユーロほど(2026/2027年)。ただしブルガリアで医師として働くには、ブルガリア語と医療の専門用語の試験と医師会の登録が要り、専門医の研修もブルガリア語です。法律は外国籍の人を締め出していませんが、ブルガリア語を学ぶつもりが無いなら、ブルガリアで医師になる道はありません。
各大学の公式の頁で確かめた 2026/2027 入学の値です(日程と学費は年ごとに変わります)。学費は大学が出す通貨のまま。細かい条件と出典は、学校の名前から1校ずつのページへ。
| 学校 | 入試 | 成績の条件 | 準備課程 | 代理店 | 学費 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソフィア医科(ソフィア) | 英語・生物・化学を遠隔で9月に1回(EU の外)。順位に高校の生物・化学の成績も入る | 数字の条件は書いていない | 準備の1年(英語 4,800・ブルガリア語 3,700 EUR)。修了者の別枠(EU の外の医学は+37) | 契約しないと明記 | 9,950 EUR/年 |
| プロヴディフ医科 | 生物・化学・英語の診断をオンラインで年6回。最高42・最低21(2026年の医学の合格の最低点は 39.12〜25.89) | 生物・化学の平均 62% 以上 | 順位に入れなかった人が入れ、修了で第1志望に進む | 大学の頁に文なし | 10,000 €(1年目) |
| ヴァルナ医科 | 生物・化学(英語・各90分)をオンラインで3回 | 公用語の科目 65% 以上・A-Level は3科目 | 9か月 5,000 EUR(英語・ブルガリア語) | 大学の頁に文なし | 10,000 EUR/年 |
| プレヴェン医科 | 生物・化学をオンラインで5回(2027年2月入学)。公用語の成績+生物・化学×3 | 公用語の科目 62% 以上 | 英語 4,000 euro | 公式の代理人の一覧(19社) | 9,000 euro/年 |
| トラキア(スタラ・ザゴラ) | 英語・生物・化学をオンラインで3回、いちばん良い点を使う | 生物・化学 62% 以上 | 10か月 3,500 EUR | 契約しないと明記 | 1〜2年 9,000・3〜5年 7,500・6年 7,000 EUR |
| ソフィア大学 | 生物・化学の筆記(英語・3時間)を9月に2回。会場の書き方なし | 専攻に関わる科目 62% 以上 | 生物・化学の短い講座(300 EUR) | 大学の頁に文なし | 8,000 EUR/年 |
| ブルガス国立大学 | 生物・化学・英語 B1 をオンラインで3回+追加。最高42・最低24 | 公用語の成績 62% 以上 | 英語が B1 に届かない人の準備課程 | 契約しないと明記 | 5,000 €/学期(確定前) |
英語の証明は大学で違う
英語の課程でも、病院で患者と話すためにブルガリア語の授業があります。厚労省は本試験の審査で 4,500時間以上の教育を見るので、大学の課程表の時間数も並べました(学時は45分のことがあり、大学ごとに書き方が違います)。
| 学校 | 英語の課程の中のブルガリア語 | 課程表の時間数 | WDOMS の ECFMG の注記 |
|---|---|---|---|
| ソフィア医科 | 1〜2学期にブルガリア語 120 時間(2021年の案内) | 臨床の実習と卒業前の実習で 2,840 時間(2021年)・全体は頁に無い | 卒業年 1953〜 |
| プロヴディフ医科 | 必修 360 学時(週6学時×4学期) | 5,474 学時+卒業前の実習 1,410 時間 | 卒業年 1953〜 |
| ヴァルナ医科 | 課程表にブルガリア語 A1〜B2(570 学時)と臨床の言葉の科目 | 必修 5,484 学時+卒業前の実習 310 日 | 卒業年 1963〜 |
| プレヴェン医科 | 1〜3年に週6時間の必修 | 7,746 学時 | 卒業年 1979〜 |
| トラキア | 大学の頁に無い | 大学の頁に無い | 卒業年 1988〜 |
| ソフィア大学 | 大学の頁に無い | 大学の頁に無い | 卒業年 2007〜 |
| ブルガス国立大学 | 課程表にブルガリア語 A1〜B2(480 学時) | 必修 5,130 学時+卒業前の実習 1,860 時間 | 注記なし(2019年に開いた学部) |
日本国籍(EU の外の国籍)の卒業生が、ブルガリアで医師として働き、専門医の研修に進むまでの道を、法令と国の機関の資料で確かめました。
| 段 | 決まり | 日本国籍の人への影響 |
|---|---|---|
| 卒業 | 医学の卒業証書が医師の職業の資格を証す(健康法 第183条1〜2項)。保健省が卒業した人の名簿を持つ(第185条1項) | 国籍に関係なく卒業できる |
| 医師として働く | EU の外の国籍の人は、ブルガリア語と専門用語の力を教育相と保健相の省令(第15号・2005年)の試験で示す(第186条3項1号)。医師会への登録も要る(第183条3項) | ブルガリア語の試験:筆記 150点中98点(65%)で合格・口頭は医療の専門用語と自分の専門の面接(CEFR の水準は書かれていない)。国籍で閉じる条文は健康法に無い |
| 専門医の研修 | 研修と国の試験はブルガリア語(保健省の省令 第1号・2015年 第3条2項)。外国籍は上のブルガリア語の証明で応募できる(第19条2項) | 長期・永住の在留が無いうちは、大学・研修先・本人の研修の契約(自費)(第15条4項)。国が費用を出す席は長期・永住の在留から(第47а条) |
| 在留・就労 | 全日制で卒業した外国人は、卒業から7営業日以内に雇用庁へ職探しの登録をすれば、最長9か月の在留の許可(外国人法 第24в条13項) | 医師として雇われるための就労の許可の条件は確かめていない |
南数塾の判断
EU の指令 2005/36/EC は、医師の基礎の資格を加盟国のあいだで自動で認め合う仕組みですが、適用されるのは加盟国の国民です(第2条1項「This Directive shall apply to all nationals of a Member State」)。ブルガリアの学位(「Медицина」の修士と職業の資格「Магистър-лекар」)は指令の付属書 V に載る種類ですが、日本国籍の人がドイツなどほかの EU の国で医師の免許を得る条件は、その国の国内法で決まります。EU に共通の医師の免許というものはありません。
厚労省の受験資格認定は1人ずつの審査で、出した書類で決まります。学校ごとの一律の認定はありません。そのうえで、厚労省が公表した学校の所在地別の内訳に、ブルガリアの名は次のように出ます(国別の数の公表は平成30年度まで)。
| 年度 | 本試験の認定(学校の所在地) | 予備試験の認定(学校の所在地) |
|---|---|---|
| 平成25年度 | 中国10・韓国10・ハンガリー等 11(注:ハンガリー・ブルガリア・スロバキア・チェコ・ルーマニアを含む)・その他8 | 中国36 |
| 平成29年度 | 中国31・韓国31・ハンガリー22・その他13(米国・英国・独国・アイルランド・イタリア・ウズベキスタン・トルコ・ブラジル・ブルガリア・ミャンマー・ルーマニア) | 中国35・その他2 |
| 平成30年度 | 中国30・韓国28・ハンガリー21・その他16(ブルガリアの名は無い) | 中国24・その他4 |
南数塾の判断:本試験の見込み
日本語の留学の案内・エージェントの頁で見かける言い方を、公式の資料で確かめました(会社・サイトの名前は出しません)。
| よく見る言い方 | 実際は | 判定 |
|---|---|---|
| 入試は英語のテスト(TOEFL か英検)・高校の成績・面接で決まる | 7校とも生物・化学の筆記の入試がある。英語の証明に英検の名は無い | 誤り(古い) |
| 1年の授業料は約4,000ユーロ | 2026/2027 は年 8,000〜10,000 ユーロ(ブルガスは1学期 5,000 ユーロ) | 誤り(古い) |
| 卒業すれば日本を含む全世界で医師として活躍できる | ブルガリアで働くにはブルガリア語の試験と医師会の登録。EU の自動の承認は EU の国民の権利。日本は厚労省の1人ずつの審査 | 誤り(言い過ぎ) |
| 英語で教えるブルガリアの医学部は6大学 | 国の登録簿と WDOMS で7校。ブルガス国立大学も英語の医学を開く | 誤り |
| プロヴディフの学費は1年次 €9,000・2年次以降 €8,000 | 2026/2027 の新入生の1年目は 10,000 € | 誤り(1年目の額) |
| ソフィア大学の定員は約50名 | 50人は 2021/2022 の大学の頁の数。2026/2027 の頁に数は無い | 一部正しい(古い年度の数) |
| プレヴェンのランキングの点は高校の生物・化学の平均+入試×2 で満点30点 | 公用語の科目の成績(6点法)+生物・化学×3、最高42 | 誤り |
代理人を通すときに確かめること
入学の条件・学費・卒業後にどの国で医師になれるか・南数塾の出口戦略・日本語の案内でよく見る言い方と実際を、1校ずつまとめました。
7校です。国の高等教育機関の登録簿(NACID)で「医学(高校卒からの修士・6年)」を持つ大学と、世界の医学部の名簿(WDOMS)のブルガリアの学校が同じ7校です。7校とも英語の課程があります。
入れません。7校とも生物・化学の入試があり、高校の成績だけでは合格しません。A-Level や IB で入試が免除される大学もありません。多くの大学はオンラインか遠隔で受けられます。
法律の上では働けます。EU の外の国籍の人は、ブルガリア語と医療の専門用語の試験に通り、医師会に登録する必要があります(健康法 第186条3項・第183条3項)。専門医の研修はブルガリア語で、長期の在留が無いうちは自費の研修の契約になります。
厚労省の1人ずつの審査で認められれば受けられます。厚労省の公表では、本試験の認定を受けた人の学校の所在地にブルガリアの名があります(平成25年度・平成29年度)が、ブルガリア単独の人数は出ていません。本試験の前に日本語診療能力調査があります。
英語の医学は年 8,000〜10,000 ユーロほどです(2026/2027年・各大学の公式)。ブルガス国立大学は1学期 5,000 ユーロ(大学は確定前と書く)。入試料・NACID の証明・生活費は別です。
2026年11月4日時点の情報です。このページの内容は、2026年11月4日に下の公式の情報源と照らし合わせました。要件・学費・制度は変わることがあり、誤りがある場合もあります。出願の前に、必ず各大学・各国の公式サイトで正しい最新の情報を確かめてください。このページの情報だけをもとにした判断について、南数塾は責任を負いかねます。