海外で育つお子さんが IB・A-Level・日本の高卒資格 から医学部を目指すとき、選択肢は日本だけではありません。日本+世界19カ国の受入資格・学費・国際通用性、そして卒業後に「どこで医師になれるか」(免許のコンバート)まで、公式情報と検証にもとづいて日英で整理しました。
凡例:IB / A-Level / 日本高卒 = ◯ 可・△ 条件付・✕ 不可・要確認。「現実性」は日本人家庭向けの総合評価。各行クリックで国別ページへ。
| 国 / 学位 | IB | A-Level | 日本高卒 | 主な試験 | 国際生学費(概算) | 現実性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 英語圏(英・愛・豪・NZ・米・加) | ||||||
| 🇬🇧 イギリス(英国) 学部入学(school-leaver)が主流。学位名はM | ◯ | ◯ | △ | UCAT(University Clinical Aptitude | 留学生(overseas/non-home)学費はおおむね年 | 現実的 |
| 🇮🇪 アイルランド MB BCh BAO(内科学・外科学・産科学の3学位を一 | ◯ | ◯ | 要 | 非EU(北米以外)の学部出願者はHPAT-Ireland免除(書類+ | 非EU/国際学生の医学部学費は年間約EUR 55,000〜6 | 現実的 |
| 🇦🇺 オーストラリア 2ルート。①高卒直接入学=MBBS | ◯ | ◯ | △ | 直接入学(高卒)=UCAT ANZ(University Clini | 国際生は全額自費枠。医学MD/MBBSは最も高額な課程の一つ | 現実的 |
| 🇳🇿 ニュージーランド 学部入学(undergraduate / school- | △ | △ | 要 | UCAT ANZ(University Clinical Aptit | unverified(要確認)。国際生は国内生より大幅に高額 | 難あり |
| 🇺🇸 アメリカ合衆国 MD (Doctor of Medicine)。GRAD | △ | △ | △ | MCAT(Medical College Admission Tes | MD学費・諸費込みの全米平均は概ね59,000 USD/年( | 難あり |
| 🇨🇦 カナダ 大学院入学型(graduate-entry)が主流。学位 | △ | △ | △ | MCAT(Medical College Admission Tes | unverified(要確認)。マギルMDCM国際枠は概算で | 非推奨 |
| ヨーロッパ(英語課程の医学部) | ||||||
| 🇮🇹 イタリア 単一サイクル(学部から直結の一貫課程)= 高卒からの「u | ◯ | ◯ | △ | IMAT(International Medical Admissi | 公立大学の学費はEU生・イタリア人・非EU生とも基本同一で、 | 現実的 |
| 🇨🇿 チェコ(チェコ共和国) MUDr.(General Medicine 一般医学) | ◯ | ◯ | △ | 理科の入学試験が基本。マサリク大学医学部(ブルノ)の General | 学部・年度で差がある。カレル大学第一医学部(プラハ)の英語 | 現実的 |
| 🇭🇺 ハンガリー 6年制 General Medicine(MD・Doct | ◯ | ◯ | △ | 必須。各大学独自の入学試験。Semmelweis=Medical B | 国際生(非国民)向け・授業料の目安(2025/26〜2026 | 現実的 |
| 🇵🇱 ポーランド 学部入学(school-leaver)の6年制MD(修士 | ◯ | ◯ | △ | 多くの大学が独自の入学試験を実施=生物+理科1科目(化学・物理・数学 | 国際生も同額。6年制MD=おおむね年€13,000〜€17, | 現実的 |
| 🇷🇴 ルーマニア 6-year undergraduate-entry M | ◯ | ◯ | △ | Mixed and school-dependent — do NO | Approx. EUR 9,000-10,000 per y | 現実的 |
| 🇧🇬 ブルガリア 6年制 MD(Doctor of Medicine/ブル | △ | △ | △ | 大学独自の入学試験が実質的な合否の関門(成績だけでは自動合格しない) | 医学(英語)の年間授業料は概ね €8,000〜10,000/ | 現実的 |
| 🇩🇪 ドイツ Undergraduate / school-leave | △ | △ | △ | No single national entrance exam; | Most German states: NO tuition | 難あり |
| アジア | ||||||
| 🇵🇭 フィリピン Doctor of Medicine (MD) — gr | △ | △ | △ | NMAT (National Medical Admission T | Low by international standards | 難あり |
| 🇨🇳 中国 MBBS(臨床医学学士)。学部・高校卒業からの直接入学( | △ | △ | △ | 2026年入学から、英語コースMBBS志望者を含む全学部留学生に新設 | 英語MBBSの学費+寮で年 おおむね RMB 35,000〜 | 難あり |
| 🇹🇼 台湾 学部入学型(school-leaver entry)。学 | △ | △ | △ | 統一の医学部入試(MCAT様)は外国人には課されないことが多く、書類 | 概算(一次の医学部留学生学費は各大学財務室非公開項目が多く= | 難あり |
| 🇰🇷 韓国 学部入学型が主流=6年制(医予科2年+医学4年) | △ | △ | △ | 学部入学型は内申(高校成績)+面接が中心で、韓国人は大学修学能力試験 | 外国人も国内学生とほぼ同水準の授業料が一般的とみられるが、医 | 難あり |
| その他(ジョージア・カリブ) | ||||||
| 🇬🇪 ジョージア(旧グルジア) 6年制・高校卒業後に直接入学する一貫課程の MD(Doc | ◯ | ◯ | △ | 入学試験は基本的に不要(non-competitive open a | 国際学生の標準MD(英語)は年約 USD 5,000〜8,5 | 難あり |
| 🏝️ カリブ海(米国ルートの医学部) MD(Doctor of Medicine | △ | △ | △ | 米国・カナダ出願者はMCATが必須(Ross/AUC/Sabaは特に | 概算(国際/非市民も同額帯。全て自己負担・現地奨学金審査あり | 難あり |
Anglosphere
英国の医師養成は、原則として高校卒業から直接入学する5年制の学部医学課程(MBBS/MBChB/BMBS)が中心で、一部に4…
アイルランドは留学生の医学部進学先として人気が高い。
オーストラリアの医学進学には2ルートあります。
ニュージーランドの医学部は歴史的に実質2校 — オタゴ大学(ダニーデン/クライストチャーチ/ウェリントン)とオークランド大学。
アメリカでは医学は「大学院レベル(graduate-entry)」の専門課程です。
カナダは、非市民・非永住権の留学生が医学を学ぶには世界で最も難しい国の一つです。
Europe (English-taught)
イタリアは、公立大学(パヴィア、ローマ・サピエンツァ、ミラノ国立、トル・ヴェルガータ、ボローニャ、トリノ、ナポリ、バーリ等)…
チェコは、英語で医学を学べる欧州の老舗留学先のひとつ。
ハンガリーは英語で医学を学べるヨーロッパの定番留学先。
ポーランドは英語で学べる医学部の一大拠点で、14校以上の医科大学が「English Division(英語コース)」を持つ。
ルーマニアはEU圏で比較的安価に英語(一部校はフランス語)で医学を学べる留学先です。
ブルガリアはEU圏で比較的学費の安い英語医学部の留学先。
ドイツの医師養成は、公立大学で行う約6年3か月の一貫課程(高卒入学型・大学院型ではない)で、国家試験(Staatsexame…
Asia
フィリピンは米国型の「大学院入学(graduate-entry)」方式です。
中国は、教育部(MOE)が毎年認定する医科大学群で、留学生向けに6年制・全英語のMBBS(臨床医学)課程を提供している。
台湾の医学教育は学部入学型の6年制(近年7年から短縮)で、卒業すると「医学士」が授与され台湾の医師国家試験の受験資格が得られます。
韓国の医師養成は主に6年制の学部医学課程(医予科2年+医学4年)で、学位は一般にMD表記(韓国ではMBBSの名称は用いない)。
いいえ。日本には『この国の医学部なら自動的にOK』という一括承認はありません。海外の医学部卒業者は厚生労働省に『医師国家試験受験資格認定』を個別申請し、認められれば(多くはまず予備試験を経て)日本語の医師国家試験に合格する必要があります。英国・アイルランド等の正規6年制は直接受験ルートになりやすく、マレーシア・東欧・中国等は予備試験ルートになりやすい傾向です。詳細は『医師免許の国際コンバート完全ガイド』を参照。
国によります。英国・アイルランド・豪州・イタリア・チェコ・ハンガリー・ポーランド・ルーマニアは IB / A-Level で学部直接入学が基本です。一方、米国・カナダ・フィリピンは医学が『大学院型』で、まず学士号+MCAT/NMATが必要なため、IB / A-Level は学部の入口にしかなりません。
入れますが、受け入れ校は少数で特別選抜枠に限られます。全試験が英語で完結する国際医療福祉大学(IUHW)成田が唯一の『全英語・直接入学』ルート、A-Levelを明記して受け入れるのは順天堂が中心です。国公立(筑波・岡山・東京科学大)はIB枠があるものの面接・書類が日本語中心。詳細は『日本の医学部に IB / A-Level から進学する』を参照。
公立のイタリア(家計連動で年€500〜4,000)が最安級、次いでジョージア・ブルガリア、寮込みで安い中国など。ドイツは授業料がほぼ無償ですがドイツ語必須です。ただし『安さ』と『日本・米英での通用性』『出口(卒業・免許)の通りやすさ』は別問題で、総合評価で選ぶ必要があります。
「どの国を狙うか」は、お子さんの資格(IB / A-Level / 高卒)・予算・最終的に医師になりたい国から逆算します。 南数塾は IB / A-Level の数学・化学・生物を日英併記で並走し、出願設計から英語理科の語彙・面接・小論文まで一貫サポートします。
⚠️ 本ハブの数値・要件は2026年6月時点の調査に基づく概算です。学費・成績・受入可否・厚労省の個別認定・ECFMG の取り扱いは毎年変わります。出願前に必ず各大学公式・WDOMS・厚労省で最新情報を確認してください。