2026年11月4日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国際医学部|スロバキア
スロバキアの医学部は4つです(国の高等教育の窓口 Portal VS と、世界の医学部の名簿 WDOMS で同じ4つ)。英語の6年制の一般医学を開くのは3学部(ブラチスラバ・マルティン・コシツェ)で、受け入れ予定は合わせて600人ほど。学費は年 11,500〜13,500 ユーロ。合否は大学の生物・化学の入試で決まり、英語の資格の証明は求めません。ただしスロバキアで医師として働くには、保健省のスロバキア語の確認(筆記と口頭)とスロバキア医師会の登録が要ります。法律は外国籍の人を締め出していませんが、スロバキア語を学ぶつもりが無いなら、スロバキアで医師になる道はありません。
各学部の公式の頁で確かめた値です(年度は表の中に書きました。日程と学費は年ごとに変わります)。細かい条件と出典は、学校の名前から1校ずつのページへ。
| 学部 | 受け入れ(英語) | 入試 | IB・A-Level | 学費 |
|---|---|---|---|---|
| コメニウス大学 医学部(ブラチスラバ) | 240(2027/2028) | 生物100問・化学100問・180分。2027-03-15(オンラインだけ)と 2027-08-16(オンラインか対面)。EU の外は3月を勧める | IB 33点以上(HL 生物・化学 6以上)で入試なし(2027/2028 から)。A-Level の免除なし | 13,500 €/年(2027/2028・6年同じ額を保証) |
| ジェセニウス医学部(マルティン) | 最大150(2027/2028) | 生物・化学をすべてオンラインで 2027-03-20・06-26・08-06。落ちても次の回に出し直せる(2026/2027 の決まりで生物40問・化学40問・80分) | 免除なし(合否は入試の点だけ) | 11,500 EUR/年(2027/2028) |
| コシツェ大学 医学部 | 210(2027/2028) | 化学・生物 200問・150分・800点満点(合格はふつう75%)。2027-06-16 と 08-24 にコシツェで対面 | 免除なし | €13,000/年(2026/2027) |
| スロバキア医療大学 医学部(ブラチスラバ) | 80(2026/2027・Portal VS・言葉の内わけは不明) | Portal VS の文(スロバキア語の課程):生物80問・化学80問・150分 | 未確認 | 未確認(英語の課程) |
英語の証明は要らない
英語の課程でも、病院で患者と話すためにスロバキア語の授業があります。厚労省は本試験の審査で 4,500時間以上の教育を見ますが、3学部とも学習計画に総時間数を1つの数で書いていません。
| 学部 | 英語の課程の中のスロバキア語 | 学習計画の書き方 | WDOMS の ECFMG の注記 |
|---|---|---|---|
| コメニウス大学 医学部 | 1〜3年に Slovak Language 1〜5(2026/2027 の学習計画) | 1〜5年は科目ごとの講義・実習の数、6年は時間(内科 400 時間など) | 卒業年 1953〜(F0001349) |
| ジェセニウス医学部 | 1〜2年に Slovak Language 1〜4(スロバキア語のマトゥリタに通っていない学生に必修) | 1〜5年は週の時間、6年は 1,064 時間+320 時間 | 卒業年 1965〜(F0000514) |
| コシツェ大学 医学部 | 1〜2年に Slovak Language 1〜4(学習計画)と選択の科目 | 年度の書いていない古い学習計画の学年ごとの時間を足すと 5,664 時間(南数塾の計算) | 卒業年 1963〜(F0001699) |
| スロバキア医療大学 医学部 | 未確認 | 未確認 | 卒業年 2006〜(F0002854) |
日本国籍(EU の外の国籍)の卒業生が、スロバキアで医師として働き、専門医の研修に進むまでの道を、法令で確かめました。
| 段 | 決まり | 日本国籍の人への影響 |
|---|---|---|
| 医師として働く条件 | 行為の能力・健康・職業の資格(MUDr.)・無犯罪・スロバキア医師会への登録(法律 578/2004 第31条1項)。外国人は仕事に必要な範囲のスロバキア語(第31条4項) | 国籍で閉じる条文は無い |
| スロバキア語の確認 | 英語の課程を出た外国人は保健省に申し込む(第34b条・年2回以上・30日以内に決定) | 筆記(書き取りと試験・100点中60点)と口頭(専門の文を読み上げ・言い直し・話し合い・90点中50点)(省令 132/2022)。CEFR の水準は書かれていない |
| 医師会の登録 | 届け出から10日以内に登録(第63条) | 届け出に国籍と住所(国外に住む人はスロバキアの滞在先)を書く。国籍で断る条文は無い |
| 専門医の研修(国の費用) | 雇い主が教育機関に申し込む(第39b条)。10月1日か2月1日に始まる | 条件は職業の資格と第31条の条件。国籍の条件は条文に無い=まず病院に雇われることが先 |
| 在留 | 留学で滞在した人は、卒業後に職探しか起業のために一時滞在を9か月に延ばせる(法律 404/2011 第34条1項b) | 医師として雇われるときの在留(就労)の条件は確かめていない |
南数塾の判断
EU の指令 2005/36/EC は、医師の基礎の資格を加盟国のあいだで自動で認め合う仕組みですが、適用されるのは加盟国の国民です(第2条1項「This Directive shall apply to all nationals of a Member State」)。スロバキアの MUDr.(DIPLOM všeobecné lekárstvo)は指令の付属書 V に載る種類ですが、日本国籍の人がほかの EU の国で医師の免許を得る条件は、その国の国内法で決まります。EU に共通の医師の免許というものはありません。
厚労省の受験資格認定は1人ずつの審査で、出した書類で決まります。学校ごとの一律の認定はありません。厚労省が公表した学校の所在地別の内訳に、スロバキアの名は次のように出ます(国別の数の公表は平成30年度まで)。
| 年度 | 本試験の認定(学校の所在地) | 予備試験の認定(学校の所在地) |
|---|---|---|
| 平成25年度 | 中国10・韓国10・ハンガリー等 11(注:ハンガリー・ブルガリア・スロバキア・チェコ・ルーマニアを含む)・その他8 | 中国36 |
| 平成29年度 | 中国31・韓国31・ハンガリー22・その他13(スロバキアの名は無い) | 中国35・その他2 |
| 平成30年度 | 中国30・韓国28・ハンガリー21・その他16(スロバキアの名は無い) | 中国24・その他4 |
南数塾の判断:本試験の見込み
日本語の留学の案内・コラムの頁で見かける言い方を、公式の資料で確かめました(会社・サイトの名前は出しません)。
| よく見る言い方 | 実際は | 判定 |
|---|---|---|
| EU 認定の学位で、EU 加盟国の全域で医師として有効 | 自動の承認は EU の国民の権利。スロバキアで働くにも外国人はスロバキア語が要る | 誤り(日本国籍の人には言い過ぎ) |
| コメニウス大学を卒業すれば「EU 共通の医師免許」が取れる | EU に共通の医師の免許は無い。働く国ごとに登録する(スロバキアは医師会の登録) | 誤り |
| 英語で教える課程の学費は年 €2,000〜€10,000 | 医学の英語の課程は年 11,500〜13,500 ユーロ | 誤り(医学には当たらない) |
| コメニウス大学の英語の課程の学費は年 9,500 ユーロ | 2027/2028 入学は年 13,500 ユーロ(6年同じ額) | 誤り(古い) |
| 入試は800問の問題集から100問・400点満点・正答率70%で合格 | 2027/2028 は生物100問・化学100問の180分、冊子2冊(各500問)から出る。合否は点の順で受け入れ予定まで | 誤り(古い) |
| 東欧の医学部を出ても、厚労省の裁量で日本の医師国家試験を受けられる | 厚労省の審査は1人ずつ。平成25年度の本試験の認定の学校の所在地にスロバキアの名がある | 一部正しい |
代理人を通すときに確かめること
入学の条件・学費・卒業後にどの国で医師になれるか・南数塾の出口戦略・日本語の案内でよく見る言い方と実際を、1校ずつまとめました。
4つです(国の高等教育の窓口 Portal VS と WDOMS で同じ4つ)。英語の一般医学の課程を開くのは、コメニウス大学の医学部(ブラチスラバ)・ジェセニウス医学部(マルティン)・コシツェ大学の医学部の3学部です。
ふつうは生物と化学の入試があります。コメニウス大学の医学部は 2027/2028 年度から、IB 33点以上・HL の生物と化学が6以上の人を入試なしで受け入れます(受け入れ予定の33%まで)。A-Level で入試が免除される学部はありません。
法律の上では働けます。英語の課程を出た外国人は、保健省のスロバキア語の確認(筆記 100点中60点・口頭 90点中50点で合格)を通り、スロバキア医師会に登録します。国籍で閉じる条文はありませんが、在留と就労の許可が別に要ります。
厚労省の1人ずつの審査で認められれば受けられます。厚労省の公表では、平成25年度の本試験の認定の学校の所在地にスロバキアの名がありますが、スロバキア単独の人数は出ていません。本試験の前に日本語診療能力調査があります。
英語の課程は年 11,500〜13,500 ユーロです(コメニウス 13,500 €・ジェセニウス 11,500 EUR は 2027/2028、コシツェ €13,000 は 2026/2027)。コメニウスは標準の6年のあいだ同じ額を保証しています。
2026年11月4日時点の情報です。このページの内容は、2026年11月4日に下の公式の情報源と照らし合わせました。要件・学費・制度は変わることがあり、誤りがある場合もあります。出願の前に、必ず各大学・各国の公式サイトで正しい最新の情報を確かめてください。このページの情報だけをもとにした判断について、南数塾は責任を負いかねます。