2026年10月19日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
épreuve de philosophie|Terminale・全員が受ける筆記試験
フランスの現地校やリセ・フランセでバカロレア(Baccalauréat)をめざすお子さまが、Terminale で全員受ける哲学の試験を日本語でまとめました。筆記 4 時間・係数 8(一般)/4(技術)、3 つの主題(ディセルタシオン 2・テキストの説明 1)から 1 つを選ぶ形、答案の型、母語がフランス語でない子の備え方まで、フランス国民教育省の公式の試験問題と案内で 1 つずつ確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 19 日
一般バカロレアと技術バカロレアで、時間と主題の作りは同じですが、係数と、テキストの説明の設問の有無が変わります。
| バカロレアの種類 | 時間 | 係数 | 主題の選び方 |
|---|---|---|---|
| 一般バカロレア(général) | 筆記・4 時間 | 係数 8 | 3 つの主題から 1 つを選ぶ(ディセルタシオン 2・テキストの説明 1) |
| 技術バカロレア(technologique) | 筆記・4 時間 | 係数 4 | 3 つの主題から 1 つを選ぶ(ディセルタシオン 2・テキストの説明 1)。テキストの説明には、読み解きを助ける設問が付く |
係数は、その試験が全体の成績にどれだけ効くかの重みです。一般の係数の全体の表(専門科目・Grand oral・フランス語など)は、フランスのバカロレアとはのページにまとめています。
当日は 3 つの主題が示され、その中から 1 つを選んで 4 時間で書き切ります。選べるのは次の 3 種類です。
1 つの問い(例:「真実は何から守るべきか」)に、自分で論を立てて答える長い論述です。授業で学んだ概念(notions)と哲学者の考えを使いながら、賛否や立場を筋道立てて書きます。
もう 1 つ、別の問いが出ます。関心や得意に合うほうを選べます。問いの言葉を分析し、問題のありか(problématique)をはっきりさせてから書き進めるのが基本です。
哲学者の文章が 1 つ示され、その主張と論の運びを読み解いて説明します。技術バカロレアでは、分析(A)・全体の整理(B)・その文章をもとにした論評(C)という設問が付き、順に答える形と、自由に書く形のどちらかを選べます。
どれを選んでも配点は同じです。ふだんの練習で、論述とテキストの説明のどちらが書きやすいかを決めておくと、当日に迷いません。
論述(ディセルタシオン)には、リセで 1 年かけて練習する、決まった運びがあります。覚えた答えを並べるのではなく、この型に沿って自分の考えを組み立てます。
テキストの説明も考え方は同じで、著者の問い・主張・論の運びを順に読み解いて示します。技術バカロレアでは、分析・全体の整理・論評の設問が助けになります。
内容の理解そのものより、フランス語で考えを組み立てて書くところに時間がかかります。つまずきやすいのは次の 3 つです。
近道は、学校の授業で扱う概念(notions)を 1 つずつ短い論述で書いてみて、添削を受けることです。過去の主題で、導入だけ・結論だけを書く練習も効きます。
南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。哲学そのものの個別指導は行っていませんが、バカロレア全体の進め方や科目の組み方のご相談には日本語で対応します。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。
形式・時間・係数は、2026 年 10 月 19 日にフランス国民教育省の公式サイトで確かめました。試験の日程や係数は年度ごとに変わることがあるので、受験する年の公式の案内も確認してください。答案の型は、リセで一般的に教えられる書き方を説明したものです。
A. Terminale(高校最終学年)のバカロレアを受ける生徒は、系列にかかわらず全員が哲学の試験を受けます。一般バカロレア(général)でも技術バカロレア(technologique)でも必修です。Première で受けるフランス語(EAF)と並ぶ、全員共通の試験と考えてください。
A. 筆記で 4 時間です。配点は「係数」で表され、一般バカロレアでは係数 8、技術バカロレアでは係数 4 です。一般では、専門科目(各 16)に次ぐ大きさの単独の筆記試験で、全体の成績に効きます。係数の全体の表は、フランスのバカロレアとは、のページでまとめています。
A. 正解を覚えて書く試験ではありません。3 つの主題から 1 つを選び、問いに対して自分で論を立てて答えます(ディセルタシオン)。または、哲学者の文章を読み解いて説明します(テキストの説明)。授業で学んだ概念(notions)と哲学者の考えを材料に、筋道立てて書く力が問われます。
A. 多いのは 3 つです。1 つめは抽象的な言葉(概念や論理の言い回し)。2 つめは答案の型(導入で問いを立て、展開で立場を行き来し、結論でまとめる運び)。3 つめは時間配分で、4 時間で 1 本の長い論述を書き切る練習が要ります。内容の理解より、フランス語で考えを組み立てて書くところに時間がかかります。
A. まず学校の授業で扱う概念(notions)を 1 つずつ短い論述で書いてみて、添削を受けるのが近道です。過去の主題で、導入だけ・結論だけを書く練習も効きます。南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。哲学そのものの個別指導は行っていませんが、バカロレア全体の進め方のご相談には日本語で対応します。
A. バカロレアで日本の大学に出願する場合、哲学も含めた全体の成績や評価(mention)が書類で見られることがあります。哲学は係数が大きいので、全体の点に効きます。日本の大学への出願の道すじは、フランスのバカロレアで日本の大学に出願する、のページにまとめています。