2026年11月4日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国際医学部|卒業のあと
英国・豪州・NZ・シンガポールでは、試験に受かっても、本登録の前に指導つきの研修医の1年(インターン)が要ります。卒業した国で外国人が研修医になれない医学部の卒業生は、ここでつまずきます。 国ごとの決まりと、外国の医学部の卒業生が何人席を得ているかを、公式の数字で並べました。
各国の医師会・保健局・研修の割り振りの機関が出している本文と数です。年は表の中に書いています。
| 行き先の国 | 外国の医学部を出た人の試験 | 本登録の前に要るもの | 外国の医学部の卒業生の順番 | 公式の数 |
|---|---|---|---|---|
| 英国 | PLAB 1・2(2025年:PLAB 1 は 13,691人中 8,513人、PLAB 2 は 14,689人中 8,787人が合格) | インターン(卒業の直前か直後に12か月以上)。終えていなければ仮登録で、働けるのは英国の1年目の研修医(F1)だけ | F1 は 2026年の法律で英国などの卒業生が先 | 2026年:優先されない 738人のうち 476人が補欠から席、188人は席なし(UKFPO) |
| オーストラリア | AMC の MCQ と臨床試験(か職場での評価 WBA)。2024-25年度に MCQ 7,821回・臨床試験 2,401回 | インターン(か同等)を終えていること。終えていなければ豪州の認定インターンの席。そのあと指導つきの勤務 12か月(47週) | 州ごとの順位表で最後の群。AMC 認定でない外国の大学の卒業生を受けるのは QLD の Group D と SA の区分5(どちらも AMC の試験の合格が条件) | 2026年の研修:NSW の海外キャンパス卒 42人中5人、Victoria 110人中34人 |
| ニュージーランド | NZREX Clinical(直近5年で 423人が受け 265人が合格) | 研修医(PGY1)の採用を自分で得てから仮の登録。医師会は採用にかかわらない | 国の割り振り(ACE)は、NZ・豪州の国籍・永住権の無い外国の医学部の卒業生を対象にしていない | 合格 265人のうち登録 200人、登録に至っていない 65人(うち 26人は 2026年9月の回) |
| アイルランド | PRES(英国の PLAB 2 の合格で免除) | 外国の研修医の期間をインターンと同等と認める国は8つ(マレーシアと NZ は2年の研修医が条件)。PRES の道でインターンが別に要るかは、医師会の今の頁に書いていない | インターンの募集に応募できるのは、アイルランド・英国・EEA(HSE の手引きでは12か国)の医学部と RCSI & UCD Malaysia Campus の卒業生だけ | 外国の医学部の卒業生の数は未確認 |
| シンガポール | 試験はなく、学位が医師登録法の第2附則(登録できる学位の一覧)に載ること | PGY1 を12か月。卒業から2年以内に始め、国内の病院を通して申し込む。外国籍は就労パスが要る | 第2附則に載らない学位は研修医として登録できない | 外国籍の採用数は未確認 |
| 米国 | USMLE Step 1・Step 2 CK と ECFMG の認証 | 研修(レジデンシー)のマッチ | 米国の卒業生と同じマッチで競う。外国籍は研修のビザが要る | 2026年:米国籍でない外国の医学部の卒業生 11,944人中 6,733人(56.4%)、米国籍の外国の医学部の卒業生 70.0%、米国の MD の最終学年 93.5%(NRMP) |
表の読み方
| 州 | 外国の医学部を出た人が入る群 | 数(2026年の研修) |
|---|---|---|
| NSW | 区分6(6つの最後)=AMC 認定の大学の海外キャンパス(Monash Malaysia・UQ Ochsner)で国籍・永住権の無い人。AMC 認定でない外国の大学の群は無い | 42人中5人が受けた(19人が断り、2人が取り下げ、16人は後の空き席の対象外) |
| Victoria | VIA Group 4(最後)=AMC 認定の大学の海外キャンパス。AMC 認定でない大学は対象外 | 110人中34人(州の大学の一時滞在者は 134人中134人) |
| Queensland | Group D=AMC 認定の海外キャンパス、または研修医をしていない海外の大学の卒業生で AMC の証明書か MCQ の合格がある人。群に順番は無く、病院ごとの選考 | 未確認 |
| WA | 区分8(9つのうち8番目)=AMC 認定の大学の海外キャンパスで国籍・永住権の無い人。AMC 認定でない大学の外国籍の群は無い | 未確認 |
| SA | 区分5(最後)=海外の大学の卒業生と海外キャンパスで学んだ人。AMC 認定でない海外の大学の卒業生は、AMC の Part 1 と 2(地方の道は Part 1)の合格が条件。区分4までの全員に申し出が済んでから、辞退が出たときだけ | 席 357・埋まった 333。区分5は応募の 15%。区分5で席を得た数は未確認 |
| Tasmania | 優先5(最後)=AMC 認定の海外の大学の卒業生 | 未確認 |
| ACT | 区分5(最後)=AMC 認定の大学の海外キャンパス | 未確認 |
| NT | Category E(一番下)=国籍・永住権の無い人 | 未確認 |
卒業から2年が区切り
マレーシアの医学部を例に、学位を出す大学と学ぶ場所で道がどう分かれるかを並べます(マレーシアの医学部のページと同じ読みです)。
| 道 | 卒業した国(マレーシア)で研修医 | 行き先の国の研修医の席 |
|---|---|---|
| マレーシアの大学の学位だけ(国立・私立の多く) | なれない(医師法 第12条1項(aaa)=国民・配偶者・永住者) | 英国は PLAB のあと F1 で優先されない側。豪州は QLD の Group D と SA の区分5(AMC の試験の合格・卒業2年以内)。NZ は NZREX のあと病院に直接。アイルランドはインターンの募集に応募できない。シンガポールは国立の3校(UM・UKM・USM)の学位だけ |
| NUMed(5年ともマレーシア・英国の大学の学位) | なれない(大学のページも、マレーシアの病院での研修はマレーシア人の卒業生だけと書いている) | 英国の F1 に応募できるが優先されない側(2026年は優先されない 738人のうち 188人が席なし) |
| NUMed 2+3・IMU から英国の提携校に移る | なれない(同じ法律) | 英国で学ぶ期間が過半なら優先される側の読み(数え方の公式の説明は未確認) |
| RCSI & UCD Malaysia Campus(アイルランドの大学の学位) | なれない(同じ法律) | アイルランドのインターンの募集に名指しで応募できる。就労許可が要る人は後ろに並ぶ |
| Monash Malaysia(豪州の大学の学位・AMC 認定) | なれない(同じ法律) | 豪州の州の割り振りに応募できるが多くの州で最後の群(NSW 42人中5人・Victoria 110人中34人) |
同じ形は、卒業した国の研修医が国民だけの国ならどこでも起こります。国ごとの決まりは、医学部の国のページで確かめてください。
外国の医学部を出て日本の医師国家試験の本試験を受けるには、卒業した国の医師免許が要ります(厚生労働省の受験資格の認定)。卒業した国で研修医になれず免許に届かない人は、本試験ではなく予備試験の道になる見込みです。審査は1人ずつです。
南数塾は、試験の合格を出口とは数えません。出口は本登録です。海外の医学部を選ぶ前に、①卒業した国で外国人が研修医になれるか、②なれないなら、行き先の国のインターンの席のどの群に入り、その群の何人が席を得ているか、③卒業から2年以内に始める決まりに間に合うか、の3つを確かめます。「卒業したら英国やオーストラリアの試験を受けて医師に」と案内されたら、この3つを案内した人に聞いてください。答えが出ないなら、その道は勧めません。
まだ公式に確かめられていないこと
インターンを終えていなければ仮登録になり、働けるのは英国の1年目の研修医(F1)のポストだけです。F1 の席は 2026年の法律で英国などの医学部の卒業生が先で、2026年は優先されない 738人のうち 188人が席を得られませんでした。
研修医の席は州が配り、どの州も州の大学の国籍・永住者が先です。AMC 認定でない外国の大学の卒業生を受けるのは、QLD の Group D と SA の区分5(最後の群・卒業から2年以内)などに限られます。席の保証はありません。
英国の医師会(GMC)は「英国の外の臨床の経験」と書き、卒業した国とは限っていません。ただし卒業の直前か直後に、その国の機関が認めた研修のポストで12か月以上が条件です。卒業した国で研修医になれない人は、別の国で研修医として採用されない限り、この条件を満たせません。
日本国籍の人はなれません。研修医になる前の仮登録の条件は、国民・国民の配偶者・永住者です(医師法 第12条1項(aaa))。国立でも私立でも同じです。
NZ の医師会の数では、2022年6月から2026年9月までの合格 265人のうち、仮の登録まで進んだのは 200人です。合格のあと、研修医(PGY1)の採用を自分で得る必要があり、医師会は採用にかかわりません。
2026年11月4日時点の情報です。このページの内容は、2026年11月4日に下の公式の情報源と照らし合わせました。要件・学費・制度は変わることがあり、誤りがある場合もあります。出願の前に、必ず各大学・各国の公式サイトで正しい最新の情報を確かめてください。このページの情報だけをもとにした判断について、南数塾は責任を負いかねます。