2026年9月18日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国際医学部|オーストラリア
「ISAT を受ければオーストラリアの医学部に入れる」と思われがちですが、ISAT は要るもののうちの1つです。医学部は、高校段階の資格と成績(A-Level・IB・準備課程)・英語・適性試験(ISAT か UCAT ANZ)・面接・出願書類をそろえた人を順位づけします。そして、日本の高校の卒業資格だけで医学部に出願できると大学が公式に書いているところを、南数塾は把握していません。医学部の担当者と話しても、受け入れていないと言われることが多いです。日本の普通科の高校に通う人は、A-Level を足すか、卒業後に大学の準備課程を経るのが現実の道です。
高校から入る課程(school-leaver)で、留学生に求められるものです。大学ごとの数字は下の表にあります。
| 要るもの | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| ① 高校段階の資格と成績 | A-Level・IB・オーストラリアの高校の成績、または大学の準備課程(ファウンデーション)の成績 | UNSW:A-Level 17点・IB 40(2027年の表)/Adelaide:A-Level 12・IB 33(最低の線) |
| ② 英語 | IELTS・TOEFL iBT・PTE のどれか | Adelaide・Newcastle・Curtin・Tasmania:IELTS 7.0(全技能7.0) |
| ③ 適性試験 | ISAT か UCAT ANZ(大学による)。試験の無い大学もある | UNSW:UCAT ANZ 50パーセンタイルか ISAT 165/Curtin・JCU:なし |
| ④ 面接 | MMI(短い面接をいくつも回る)や、2人の面接官の面接。多くはオンライン | UNSW:Zoom で2人の面接官(留学生は約300人)/Adelaide:Zoom で2ステーション以上(約160人) |
| ⑤ 出願 | 大学へ直接か、出願の窓口(UAC など)経由。締切は大学ごと | Adelaide・JCU:2026年6月30日/Newcastle:9月4日/UNSW:11月30日(いずれも2027年入学) |
ISAT は「入試そのもの」ではない
大学の「国ごとの受け入れ資格」の表と、医学の課程のページを、2026年11月1日に公式の本文で読みました。日本の高卒が一覧にある大学から並べています。
| 大学 | 日本の高卒の扱い | 医学に出せるか |
|---|---|---|
| UNSW | 2027年の国別の表に Japan の行がある:大学入学共通テストの成績+高校の卒業証明 | 医学は ATAR 96 相当。点の表に日本の列は無く、換算は公表されていない。医学の入試の係に確かめる |
| Adelaide | 大学全体の国別の表に Japan の行がある:共通テスト+卒業証明・個別審査 | 医学の課程の国別の表(22の国・資格)に Japan は無い |
| Curtin | 医学の要項の表は ATAR・カナダ・A-Level・HKDSE・インド・IB・STPM だけ。「その他の海外の資格も認めることがある。大学の問い合わせ窓口で確かめる」とある | 日本は表に無い。窓口に確かめる |
| Tasmania | 「ATAR 90 か同等」とし、大学の換算表を見るよう書いている(その換算表のリンクは、2026年11月1日に開くと見つからなかった) | 日本の換算は確かめられない。大学に確かめる |
| James Cook | 「Year 12 の修了証明か同等」と、在学中の人は学校の成績の見込みの書類を出す。国ごとの表は要項に無い | 日本の扱いは書かれていない。大学に確かめる |
| Monash | 医学の受け付ける資格の表は MUFY・VCE・IB・シンガポールと海外の A-Level だけ。日本の高卒は準備課程 MUFY に評定平均2.0から入れる | 直接は不可。MUFY で換算92(英語・化学75%)+ISAT+MMI |
| Melbourne・ANU | 日本の高卒に SAT/ACT(Melbourne は AP も可)を足すことを求める。どちらも医学は大学院から | 高校から医学には入れない |
どの大学も、医学は ATAR(オーストラリアの高校の順位)で 90〜99.95 相当の成績を求めます。日本の評定や共通テストの点がそれにどう当たるかを公表している大学は、南数塾は把握していません。医学部の担当者と話しても、日本の高校の卒業資格では受け入れていないと言われることが多いです。
日本の高校を3月に卒業する人の場合です。オーストラリアの医学部は2月に始まります。
| ルート | やること | 最短の入学 | 難しさ |
|---|---|---|---|
| A. 在学中に A-Level | 日本の高校に通いながら、化学・生物・数学(か物理)の A-Level を個人で受ける。英語・適性試験・面接も高校のうちに | 卒業した年の翌年2月(高2の11月から始めて、試験の回では間に合う) | 非常に重い。公式の目安は1科目あたり約360時間 |
| B. 卒業後に準備課程 | UNSW(UNSW College の Foundation)・Newcastle(Foundation Studies in Medicine)・Monash(MUFY)の準備課程で高い成績を取る | 卒業した年の翌々年2月(Newcastle の医学向けは2月だけ、MUFY は2月と8月に始まるため、3月卒業だと待つ期間が出る) | 準備課程の最低点を取っても席の保証は無い |
| C. 卒業後に1年で A-Level | 卒業後の1年で A-Level をそろえて出願 | 卒業した年の翌々年2月 | Monash は高校を出てから2年以内に入学する人だけ(期限に注意) |
Cambridge International と Pearson Edexcel International A Level(IAL)の公式のシラバスで確かめました。
南数塾の見立て
2027年入学の公式の資料です。年度ごとに変わるので、出願の前に大学の最新の資料で確かめてください。
| 大学(州) | A-Level・IB | 適性試験 | 面接 | 英語 | 学費(年) |
|---|---|---|---|---|---|
| UNSW(NSW) | A-Level 17・IB 40・UNSW College 9.0 | UCAT ANZ 50パーセンタイルか ISAT 165 | 2人の構造化面接(Zoom・約300人) | — | 初年度 A$95,500(2026) |
| Western Sydney(NSW) | A-Level A A A*・IB 37 | ISAT | MMI | — | A$89,796(2027) |
| Newcastle(NSW) | 国内と同じ基準・付属の医学向け準備課程あり | UCAT ANZ | MSA(複数ステーション・Zoom) | IELTS 7.0(各7.0) | A$92,695(2026) |
| Adelaide(SA) | A-Level 12・IB 33 | UCAT ANZ | Zoom・2ステーション以上 | IELTS 7(全技能7) | A$103,000 |
| UWA(WA) | A-Level 15・IB 40(学士3年+MD) | ISAT 各部25パーセンタイル | 約50分・2人 | IELTS 6.5(各6.0) | — |
| Curtin(WA) | A-Level 14(化学 E 以上)・IB 39 | なし | MMI(Teams) | IELTS 7.0(各7.0) | 初年度 A$100,782(2027) |
| James Cook(QLD) | A-Level 15・IB 38(英語・数学・化学) | なし | オンライン・2人 | IELTS 7(1技能6.5まで) | 約 A$71,383 |
| Tasmania(TAS) | ATAR 90 相当(化学) | ISAT 170(各165)・MCAT 491・UCAT ANZ 50パーセンタイルのどれか | なし | IELTS 7.0(各7.0) | A$92,950(2027) |
| Monash(VIC) | A-Level 15・IB 39・MUFY 92 | ISAT 170(各165)。2027年入学の面接の線は178 | MMI 4ステーション | IELTS 7.0(各6.5) | A$107,240(2027) |
UQ(クイーンズランド)は UCAT ANZ(ISAT は不可)で、オーストラリアの Year 12 を初めて受ける人が対象です。Sydney の高校からの約束つきの入学は留学生の枠が10です。Melbourne・Deakin・ANU・Wollongong・Griffith・Notre Dame などは、学士を取ってから入る大学院の課程です。Charles Sturt と La Trobe は留学生を取っていません。
| 州 | その州の大学を出た留学生の順番 | 公式の資料の補足 |
|---|---|---|
| ビクトリア(PMCV) | 第2グループ | 保証は、州で医学部を出た国民・永住者だけ |
| クイーンズランド | グループ C | 保証は無い |
| 南オーストラリア(SA MET) | 第2区分 | 2025年の研修医の年は第2区分の94人全員に内定 |
| 西オーストラリア | 第3区分 | 他州の大学を出た留学生は第5区分 |
| ニューサウスウェールズ(HETI) | 第4区分 | 保証は無い(2027年の優先順位) |
オーストラリアで研修を終えて登録を受ければ、日本の医師国家試験の本試験の審査に進める見込みです(厚生労働省の個別の審査)。研修の席が取れなければ予備試験の道になります。詳しくは「海外の医学部から日本の医師国家試験へ」の記事にあります。
ISAT だけでは入れません。高校段階の資格(A-Level・IB・準備課程など)・英語・面接もそろえて、合計で順位がつきます。Monash は、高校の成績・ISAT・面接を同じ重みで見ます。
UNSW の国別の表には「共通テストの成績+高校の卒業証明」の行がありますが、医学の換算点は書かれていません。出願の前に大学に直接確かめてください。
Cambridge の理科には実験の試験があり、代わりの選択肢はありません。日本で個人で受けるなら、実験を筆記で問う Pearson Edexcel International A Level のほうが受けやすい形です。会場と科目は受ける前に確かめてください。
在学中に A-Level 3科目をそろえれば、試験の回の上では間に合います。ただし英語・適性試験・面接の準備も重なり、非常に重い計画です。準備課程を経る場合は、日本の3月卒業と準備課程の開始の時期の関係で、卒業の翌々年の入学になります。
2026年11月1日時点の情報です。このページの内容は、2026年11月1日に下の公式の情報源と照らし合わせました。要件・学費・制度は変わることがあり、誤りがある場合もあります。出願の前に、必ず各大学・各国の公式サイトで正しい最新の情報を確かめてください。このページの情報だけをもとにした判断について、南数塾は責任を負いかねます。