2026年10月30日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国語シリーズ
海外の日本人の子どもの多くは、現地校やインターナショナルスクールで学んでいます。日本語の土台は、自然には育ちません。
義務教育の年齢(小1〜中3にあたる)で、海外に長く住んでいる日本人の子どもの数です。
全体の数(82,571人)は2017年の数字で、年がちがいます。それでも、海外の日本人の子どもの多くが日本人学校に通っておらず、現地校やインターナショナルスクールで学んでいることがわかります。
文部科学省は、海外の日本人の子どもが学ぶ施設を次のように説明しています。
| どんな所か(国の説明の要約) | |
|---|---|
| 日本人学校 | 国内の小学校・中学校と同じ教育を、全日制で行う学校。世界に 90校(2026年版の資料) |
| 補習授業校 | 現地校やインターナショナルスクールに通う日本人の子どもに、土曜日や放課後などを使って、国語や算数・数学などを教える所。国内の教科書を使う。世界に 246校 |
| 現地校・インターナショナルスクール | その国の学校や国際学校。授業は英語や現地の言葉で、日本語で学ぶ時間は、家庭か補習授業校などに限られる |
2022年6月、在外教育施設における教育の振興に関する法律が公布・施行されました。基本理念には、海外に住む日本人の子どもが教育を受ける機会を確保すること、在外教育施設の教育環境が国内と同じ水準になるようにすることが書かれています。
2023年4月には、文部科学大臣と外務大臣が基本方針を決めました。柱は「学びの保障」「国内と同じ学びの環境」「在外教育施設ならではの教育」の三つです。国は、海外で生活する義務教育段階の子どもに、国内でいちばん多く使われている教科書を無償で配っています。
| 国語の授業の時間 | |
|---|---|
| 日本の小学校 | 1年 306・2年 315・3〜4年 245・5〜6年 175 単位時間(1単位時間は45分)。ほかの教科もすべて日本語 |
| 補習授業校 | 土曜日や放課後など、限られた時間で国語や算数・数学を学ぶ |
| 現地校・インターナショナルスクール | 授業はすべて英語や現地の言葉。日本語は家庭で話す時間が中心になりやすい |
会話の力は1〜3年ほどで身につく一方、教科を学ぶための言葉(抽象的な語や書き言葉)は、身につくまでに5〜7年かかるとされます。家で日本語を話していても、学ぶための日本語が同じように育つとは限りません。
国の文書が示す年齢の目安
文化審議会の答申(2004年)は、3〜11・12歳を語彙を増やす「基礎作り期」、13歳以上を論理的な思考を本格的に広げる「発展期」としています。海外で学ぶ子どもにとっては、日本語にふれる時間が少ないまま、この基礎作り期が過ぎてしまうことがあります。くわしくは 国は、国語をどう考えてきたか。
海外で学ぶ子どもにとって、英語や現地の言葉の力は大切です。そのうえで、考えるための言葉が一つ、深く育っていることが、その先の学びの土台になると私たちは考えています。日本の家庭に生まれ、家で日本語を話す子どもにとって、その言葉はまず日本語です。
南数塾は IGCSE・A-Level・IB の生徒を日々教えています。その学年になってから、読む力・書く力の不足に気づいても、土台をつくり直す時間はほとんどありません。だからこそ、小学生・中学生のうちから、第一言語の日本語で考える力を長い時間をかけて育てたいと考えています。
授業と宿題の中身は 国語科のページ にまとめています。
2026年10月30日時点で確認した情報です。最新の内容は、それぞれの公式の資料でご確認ください。