2026年10月27日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
3 科目から 2 つ・30 分ずつ・20 点満点・海外の日本人家庭へ
フランスの現地校やリセ・フランセで Brevet(ブルベ・DNB)を受けるお子さまが、troisième(中 3 相当)の終わりに受ける理科の試験(épreuve de sciences)を日本語でまとめました。物理・化学、生物・地学(SVT)、技術(technologie)の 3 つのうち 2 つを 30 分ずつ、10 点ずつで 20 点満点です。どの 2 つかは試験の 2 か月前まで分かりません。言葉の力に 2 点あること、2027 年の回の日程、フランス語が母語でない子の備え方まで、フランス国民教育省の官報で確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 27 日
ブルベ(DNB=diplôme national du brevet)は、collège(中学校)の最後の学年 troisième(3e・日本の中学 3 年に相当)の終わりに受ける、フランスの国の修了試験です。試験は筆記 4 つ(フランス語・数学・歴史地理と公民・理科)と口頭 1 つで、理科はその筆記の 1 つです。
ブルベ全体のしくみ(科目・配点・日程・合格の線)は、フランスのブルベ(Brevet・DNB)とはのページにまとめています。
日本の中学では理科は 1 教科ですが、フランスの collège では次の 3 つが別の科目で、先生も別です。ブルベでは、このうち 2 つだけが出ます。
日本の理科の第 1 分野(物理・化学)にあたる科目。
日本の理科の第 2 分野(生物・地学)にあたる科目。
日本の中学の理科には無い科目。collège(中学校)では理科と同じ「sciences」の試験の 1 つとして扱われます。
時間は 1 科目 30 分ずつ、合わせて 1 時間です。30 分は目安(temps indicatif)なので、1 時間の中でどちらにどれだけ使うかは自分で決められます。2 科目とも 1 枚の答案(une seule et même copie)に書きます。
このうち 1 点は言葉の力(つづり・文の組み立て・語の使い方・考えの並べ方)。各問の点は問題用紙に書いてあります。
同じく、このうち 1 点は言葉の力。2 科目とも 1 枚の答案に書きます。
言葉の力の 2 点は、2027 年の回からブルベのすべての筆記で見る 4 つの観点(つづり・文の組み立て・語の使い方・考えの並べ方)で付きます。理科の用語を正しく使えるかも「語の使い方」に入ります。
官報は、理科の問題の作りを次のように決めています。
範囲は、2027 年の回からは 3e の新しい課程が始まっている科目はその課程、まだの科目は cycle 4(5e・4e・3e の 3 年)の課程です。電卓など使ってよい物は、問題用紙ごとに書かれます。
理科の答案で点を落とす原因の多くは、知識よりも「何を書けと言われているか」の読み違いです。よく使われる指示の動詞と、答案に書くべきことを並べました。
| フランス語 | 答案に書くこと |
|---|---|
| indiquer | 答えだけを書く(理由は要らないことが多い) |
| justifier | なぜそう言えるかを、資料や数値を使って書く |
| expliquer | しくみや理由を、筋道を立てて説明する |
| calculer | 式と途中の計算を書いて、単位つきで答える |
| montrer que | 答えは書いてあるので、そうなる理由を示す |
| comparer | 2 つ以上を、同じ観点で比べて違いと共通点を書く |
| en déduire | 前の問いの答えを使って、次の結論を出す |
| schématiser / légender | 図をかく/図の各部分に名前を書き入れる |
本土・レユニオン・マヨットの筆記の日程です(パリの時刻)。理科は 6 月 28 日(月)の朝いちばん(8 時〜9 時)で、1 時間おいて 10 時から同じ日に数学があります。
| 日付(2027 年) | 試験 |
|---|---|
| 6 月 24 日(木) | フランス語(第 1 部 8:00〜9:30・第 2 部 rédaction 9:45〜11:15) |
| 6 月 25 日(金) | 歴史地理・公民(8:00〜10:00) |
| 6 月 28 日(月) | 理科(8:00〜9:00)・数学(10:00〜12:00) |
フランス国外の会場の日程は別に決まります。どの 2 科目が出るかの発表は、本土の日程から逆算すると 4 月の終わりごろです。
日本で理科が得意だったお子さまでも、ブルベの理科では「分かっているのに書けない」でつまずきがちです。1 科目 30 分で資料を読み、理由をフランス語の文で書くからです。
南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。理科の試験と同じ日の数学に向けた準備や、理由をフランス語の文で書く練習もお手伝いします。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。11 月 7 日にはフランスの通年クラスの無料説明会(オンライン)も開きます。
試験の形・点・日程は、2026 年 10 月 27 日にフランス国民教育省の官報と CNED の案内を開いて確かめました。どの科目で 3e の新しい課程が始まっているか、国外の会場の日程と 2 科目は、受験する年の在籍校の案内も確認してください。
A. 物理・化学、生物・地学(SVT)、技術(technologie)の 3 つのうち、その年に選ばれた 2 つを受けます。時間は 1 科目 30 分ずつ(目安)で、合わせて 1 時間です。30 分は目安なので、1 時間の中で配分は自分で決められます。2 科目とも 1 枚の答案に書きます。
A. 試験の 2 か月前に知らされます。2026 年の回では、本土などの会場は物理・化学と SVT で、4 月 29 日に発表されました。この組み合わせは 9 月の追試(session de remplacement)でも同じです。ただし、フランス国外の会場(centres étrangers)では、本土と違う 2 科目になることがあります。海外のリセ・フランセに通う場合は、在籍校の案内で確かめてください。
A. 20 点満点で、選ばれた 2 科目が 10 点ずつです。重み(係数)は 2 で、フランス語・数学・口頭と同じです。2026 年からのブルベは、試験の点が全体の 60%、ふだんの成績(contrôle continu)が 40% で、試験の重みの合計は 10 です。理科は試験の重みの 10 分の 2 にあたります。
A. なります。2027 年の回から、ブルベのすべての筆記で言葉の力を見ることになり、理科では 20 点のうち 2 点(1 科目 1 点)です。見るのは、つづり(orthographe)、文の組み立て(syntaxe)、語の使い方(lexique。理科の用語をふくむ)、考えの並べ方(mise en forme et organisation de la réflexion)の 4 つです。
A. 0 点とは限りません。官報は、途中までの試みや考えの進め方(essais et démarches engagées, même non aboutis)も点にすると定めていて、そのことは問題用紙にも書かれます。答えが出なくても、使った資料・式・考えた筋道を書き残すのが大事です。一部の問いは、決まった解き方のない question ouverte(自分で方法を考える問い)です。
A. 使ってよい物・いけない物は、問題用紙ごとに書かれます(官報にそう定められています)。数学の試験のように「この部分は電卓なし」と官報に決まっているわけではないので、受ける年の問題の表紙の指示に従ってください。
A. 2027 年の回からは、3e の新しい課程が始まっている科目はその課程、まだの科目は cycle 4(5e・4e・3e の 3 年)の課程がもとになります。2026 年の回までは cycle 4 の課程がもとでした。3e の 1 年だけでなく、5e と 4e で習ったことも出ると考えて備えます。
A. 本土・レユニオン・マヨットでは、2027 年 6 月 28 日(月)の 8 時〜9 時(パリの時刻)です。同じ日の 10 時〜12 時が数学なので、午前中に理科と数学を続けて受けます。フランス国外の会場の日程は別に決まり、在籍校から案内があります。