2026年10月24日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
発表 5 分+質疑 10 分の 15 分間・海外の日本人家庭へ
フランスの現地校やリセ・フランセで Brevet(ブルベ・DNB)を受けるお子さまが、troisième(中 3 相当)の終わりに受ける口頭試験(épreuve orale de soutenance de projet)を日本語でまとめました。一人 15 分(発表 5 分+質疑 10 分)/集団 25 分の形、100 点の内訳(話し方 50・中身 50)、題材に選べるもの(EPI・4 つの parcours éducatifs・histoire des arts)、2026 年からの新しい点の付け方での扱い、フランス語が母語でない子のつまずきと 1 か月の備え方まで、フランス国民教育省 eduscol の公式資料で確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 24 日
ブルベ(DNB=diplôme national du brevet)は、collège(中学校)の終わりに受ける、フランスの国の修了試験です。最後の学年 troisième(3e・日本の中学 3 年に相当)で受けます。試験(épreuves terminales)は、筆記 4 つと口頭 1 つの合わせて 5 つです。
ブルベ全体のしくみ(科目・配点・日程・合格の線)は、フランスのブルベ(Brevet・DNB)とはのページにまとめています。
はじめに自分で題材を発表し(exposé)、そのあと審査の先生との質疑(entretien)に答えます。一人で受けるか、集団(最大 3 人)で受けるかで時間が変わります。集団でも、点は一人ひとりに別々に付きます。
| 受け方 | 発表 | 質疑 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 一人で受ける | 発表(exposé)約 5 分 | 質疑(entretien)10 分 | 15 分 |
| 集団で受ける(最大 3 人) | 発表 10 分 | 質疑 15 分 | 25 分 |
スライド(diaporama)やポスターなどの支援は使ってよいですが、なくてもかまいません。審査は 2 名以上の先生で、うち 1 人は年間そのお子さまを見た先生です。
はっきり話す・聞き取りやすい速さ・目線・落ち着いた姿勢。原稿を読み上げるだけにならないこと。
題材をよく分かっているか・選んだ理由や工夫を自分の言葉で説明できるか・質疑に筋道立てて答えられるか。
発表がうまいだけでも、知識があるだけでも満点にはなりません。5 分の発表と 10 分の質疑の両方で、話し方と中身の両方が見られます。
題材は、collège で取り組んだ次のどれかから選びます。年間そのお子さまを見た先生が、事前に題材を確かめます。自分がよく分かっていて、質疑にも答えられるものを選ぶのが大事です。
Enseignements pratiques interdisciplinaires。2 つ以上の教科をまたいで collège で取り組んだプロジェクト。例:数学と地理で人口の動きを調べた、理科と美術で色のしくみを調べた、など。
職業や将来の進路についての学び。企業見学(stage de 3e)やその気づきを題材にできます。
共和国の価値やルール、自分の関わった活動(委員・ボランティアなど)についての学び。
生活習慣や健康についての学びや、取り組んだこと。
美術館・舞台・音楽などの体験や、作った作品・調べた作家についての学び。
絵・建物・音楽・映画などの作品を 1 つ取り上げて、その背景や見どころを説明する題材。
ブルベは session 2026 から、800 点満点の仕組みをやめ、20 点満点の平均で合否を決める形になりました。
点の付け方(60%/40%・20 点満点)は 2026 年から変わりましたが、口頭の進め方(15 分・発表+質疑)そのものは変わっていません。
日本の高校入試には、自分で選んだプロジェクトを口頭で発表し、その場で質疑に答える、という試験はふつうありません。この形に慣れていないことが、海外の日本人家庭のいちばんのつまずきです。
むずかしいのは発表そのものより、10 分の質疑で、その場でフランス語で言い換えたり、短く答えたりする力です。ここは練習で伸びます。おおよそ 1 か月を、次のように使うと落ち着いて臨めます。
南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。口頭試験については、題材の論の立て方・発表の組み立て・質疑の受け答えの練習をフランス語でお手伝いし、ご家庭には日本語でご説明します。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。11 月 7 日にはフランスの通年クラスの無料説明会(オンライン)も開きます。
制度・時間・点・題材は、2026 年 10 月 24 日にフランス国民教育省の公式資料で確かめました。口頭試験の日程や会場、集団で受けられるかどうかは学校ごとに決まります。受験する年の在籍校の案内も確認してください。
A. collège の最終学年 troisième(3e・日本の中学 3 年に相当)の終わりに受けます。筆記 4 つ(フランス語・数学・理科・歴史地理と公民)と合わせて、ブルベ(DNB)の 5 つの試験の 1 つです。日程は学校ごとに決まり、筆記より少し早い時期(多くは 6 月の前半)に行われます。
A. 一人で受けるときは 15 分です。はじめに自分で選んだ題材を 5 分ほど発表し(exposé)、そのあと審査の先生との 10 分の質疑(entretien)に答えます。集団で受けるとき(最大 3 人)は 25 分で、発表 10 分・質疑 15 分です。集団でも、点は一人ひとりに別々に付きます。スライド(diaporama)などの支援は使ってよいですが、なくてもかまいません。
A. 100 点満点です。内訳は、話し方と姿勢で 50 点、中身の質(題材の理解・選んだ理由・質疑への答え)で 50 点です。発表がうまいだけでも、知識があるだけでも満点にはなりません。5 分の発表と 10 分の質疑の両方で見られます。
A. collège で取り組んだ EPI(教科横断のプロジェクト)、4 つの parcours éducatifs(進路=Avenir・市民=citoyen・健康=santé・芸術と文化=PEAC)、または histoire des arts(芸術の歴史)から選びます。題材は、年間その生徒を見た先生が事前に確かめます。自分がよく分かっていて、質疑にも答えられるものを選ぶのが大事です。
A. ブルベは session 2026 から、800 点満点の仕組みをやめ、20 点満点の平均で合否を決める形になりました。試験(épreuves terminales)が 60%、ふだんの成績(contrôle continu)が 40% で、平均が 20 点中 10 点以上で合格です。口頭試験はこれまでどおり 5 つの試験の 1 つとして残り、審査は 100 点で付け、ほかの試験と同じように 20 点満点に直して平均に入ります。口頭の進め方(15 分・発表+質疑)自体は変わっていません。
A. 日本の高校入試には、自分で選んだプロジェクトを口頭で発表し、その場で質疑に答える、という試験はふつうありません。筆記や内申に慣れたお子さまほど、原稿を丸暗記して乗り切ろうとして、10 分の質疑でつまずきがちです。口頭試験は「覚える」より「自分の言葉で説明し、やり取りする」試験だと先にお伝えしています。
A. 発表は準備して練習できる部分なので、1 か月前から取り組めば十分に備えられます。むずかしいのは 10 分の質疑で、その場でフランス語で言い換えたり、聞かれたことに短く答えたりする力です。ここは練習で伸びます。むしろ、日本とフランスの比較や二言語での生活など、本人だからこそ語れる題材を選ぶと、話しやすく中身も深くなります。
A. フランス国外のリセ・フランセ(AEFE の学校)でも、口頭試験のしくみは同じです。日程や会場の案内は在籍校から出ます。なお、学校に通わず個人(candidat individuel)で受ける場合は口頭試験はなく、代わりに外国語の筆記試験が課されます。在籍しているお子さまには口頭試験があります。