2026年10月28日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
2 時間・資料の分析・30 行の文章・地図と年表・公民・海外の日本人家庭へ
フランスの現地校やリセ・フランセで Brevet(ブルベ・DNB)を受けるお子さまが、troisième(中 3 相当)の終わりに受ける歴史地理・公民の筆記を日本語でまとめました。2 時間の中で歴史地理(40 点を 20 点に直す)と公民(20 点)を続けて解き、答えはすべてフランス語の文で書きます。30 行以上の文章を書く問いがあり、フランス語が母語でない子にはいちばん「書く量」が多い試験です。点の内訳、2027 年の回の日程、備え方まで、フランス国民教育省の官報で確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 28 日
ブルベ(DNB=diplôme national du brevet)は、collège(中学校)の最後の学年 troisième(3e・日本の中学 3 年に相当)の終わりに受ける、フランスの国の修了試験です。試験は筆記 4 つ(フランス語・数学・歴史地理と公民・理科)と口頭 1 つで、歴史地理・公民はその筆記の 1 つです。
ブルベ全体のしくみ(科目・配点・日程・合格の線)は、フランスのブルベ(Brevet・DNB)とはのページにまとめています。
歴史地理は 2 つの大問(Exercice)でできています。各問いの点は問題用紙に書かれます。
資料 1〜2 点(絵や写真などの図版が付くこともある)について、問いが 3 段で進みます。① 年代と場所の目安(repères)を答える → ② 資料から情報を抜き出す → ③ 資料の意味・よいところと限界を考える。このうち 2 点は言葉の力。
歴史か地理の問いに、一般の系列は 30 行以上(職業の系列は 20 行以上)の、組み立てのある文章で答えます。このうち 2 点は言葉の力。
データを読み取り、croquis(略地図)・schéma(図)・frise chronologique(年表)のどれかで表す問いです。
資料の分析が歴史なら文章は地理、のように決まっているわけではなく、Exercice 1 は「歴史か地理」、Exercice 2 の文章も「歴史か地理」の問いです。どちらが出ても書けるように、両方を準備します。
公民は係数 0,5 と軽めですが、20 点満点で付くので、歴史地理より短い時間で点を取りやすい部分です。2 時間の配分を決めるとき、公民の時間を先に確保しておくと取りこぼしを防げます。
歴史地理の答案で点を落とす原因の多くは、知識よりも「何を書けと言われているか」の読み違いです。よく使われる指示のことばと、答案に書くべきことを並べました。
| フランス語 | 答案に書くこと |
|---|---|
| situer / dater | 場所・年代を答える(世紀や年、地域の名前まで正確に) |
| relever / identifier | 資料の中から、問われた情報を抜き出す |
| décrire | 資料に何が書かれて・描かれているかを、自分の言葉で述べる |
| expliquer | なぜそうなったか・どういうしくみかを、知識も使って述べる |
| justifier | 資料のどこから言えるかを示して、答えの理由を書く |
| montrer que | 答えは問いに書いてあるので、そう言える根拠を並べる |
| rédiger un développement construit | 序論・本論・結論のある、まとまった文章を書く |
| compléter le croquis / la frise | 略地図や年表に、凡例・記号・年代を書き入れる |
本土・レユニオン・マヨットの筆記の日程です(パリの時刻)。歴史地理・公民は 6 月 25 日(金)の 8 時〜10 時で、前の日がフランス語です。
| 日付(2027 年) | 試験 |
|---|---|
| 6 月 24 日(木) | フランス語(第 1 部 8:00〜9:30・第 2 部 rédaction 9:45〜11:15) |
| 6 月 25 日(金) | 歴史地理・公民(8:00〜10:00) |
| 6 月 28 日(月) | 理科(8:00〜9:00)・数学(10:00〜12:00) |
フランス国外の会場の日程は別に決まり、在籍校から案内があります。
日本で社会が得意だったお子さまでも、ブルベの歴史地理では「知っているのに書ききれない」でつまずきがちです。2 時間で資料を読み、30 行以上の文章と公民の答えまでフランス語で書くからです。また、日本の中学で習う歴史は日本史が中心で、フランスの 3e の歴史・地理とは扱う時代や地域の重みが違います。
南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。歴史地理の文章のように、理由や考えをフランス語の文で組み立てる練習もお手伝いします。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。11 月 7 日にはフランスの通年クラスの無料説明会(オンライン)も開きます。
試験の形・点・日程は、2026 年 10 月 28 日にフランス国民教育省の官報を開いて確かめました。3e の歴史地理の単元の名前は、新しい課程がどの年から使われるかを公式の本文で確かめられなかったため、このページには書いていません。受験する年の課程と国外の会場の日程は、在籍校の案内も確認してください。
A. 1 つの筆記(2 時間)の中に、歴史地理と公民の 2 つの部分(sous-épreuve)があります。途中で休みはなく、2 時間の中で両方を続けて解きます。点は別々に付き、歴史地理は係数 1,5、公民は係数 0,5 で、合わせて 2 です。
A. 40 点で付けて、平均を出すときに 20 点に直します。内訳は、資料の分析(Exercice 1)が 15 点、まとまった文章が 18 点、地図・図・年表が 7 点です(文章と地図・年表を合わせた Exercice 2 が 25 点)。公民は 20 点満点です。
A. 官報は、答えをすべて文で書く(réponses rédigées)と定めています。1〜2 文の短い答えでよいのか、行数の目安つきの長い答えなのかは、問題に書かれます。記号を選ぶだけの問いを前提に準備しないほうが安全です。
A. 歴史か地理の 1 つの問いに、組み立てのある文章で答えます。一般の系列では 30 行以上と決まっています。序論で問いを言い直し、本論で 2〜3 のまとまりに分けて、年代・人物・場所・数字などの具体的な知識を入れ、結論で問いに答えます。18 点のうち 2 点が言葉の力です。
A. なります。資料の分析で 2 点、まとまった文章で 2 点、公民で 2 点が言葉の力です。見るのは、つづり(orthographe)、文の組み立て(syntaxe)、語の使い方(lexique。歴史・地理の用語をふくむ)、考えの並べ方(mise en forme et organisation de la réflexion)の 4 つで、ブルベのすべての筆記に共通です。
A. 3e の課程が始まっていればその課程、まだなら cycle 4(5e・4e・3e の 3 年)の課程がもとになります。特に、学年ごとの「年代と場所の目安(repères annuels)」に挙げられた内容が中心です。どの課程で受けるかは、受験する年の在籍校の案内で確かめてください。
A. 本土・レユニオン・マヨットでは、2027 年 6 月 25 日(金)の 8 時〜10 時(パリの時刻)です。前の日(6 月 24 日)がフランス語、週明けの 6 月 28 日が理科と数学です。フランス国外の会場の日程は別に決まり、在籍校から案内があります。