南数塾 面談室から / 第5回
「英語で学べるなら、どの国でもいい」。医学部の相談では、最初にそう考えるご家庭が少なくありません。けれど医学部は、入ったあとに「その国で医師になれるか」までがひと続きの道です。
南数塾の面談でお話ししている内容を、ご家庭が特定されないよう対話形式に再構成しています。大学や試験の条件は、末尾の出典で確かめてから載せています。条件は年度ごとに変わるため、出願の前には最新の募集要項をご確認ください。
保護者(海外在住・高校生のお子さん)
英語で学べる医学部がいいと思っています。候補は英国、アイルランド、オーストラリアあたりです。
南数塾
どれも英語で学べる国です。ただ国を比べるときは、問いを2つに分けてください。「入れるか」と「出たあと、医師として働けるか」です。この2つは、国によって順番が入れ替わります。[1]
保護者
入れれば、そのまま医師になれるものだと思っていました。
南数塾
医学部を卒業したあと、多くの国では研修医として病院で働く期間があり、その席を誰に先に配るかが国の決まりで決まっています。そこで留学生が後ろに回る国があるんです。
保護者(海外在住・高校生のお子さん)
英国はどうでしょう。
保護者
マレーシアなどにある英国の大学の分校は、学費も抑えられると聞きました。
保護者
知らずに選んでいたら、大変なことになっていました。
南数塾
こうした決まりは、ここ数年で各国が厳しくし始めています。私たちは大学の担当者とも直接やりとりして確かめていますが、それでも条件は変わり得ます。だからこそ、国を1つに絞らず、毎年条件を確かめ直すことをおすすめしています。
保護者(海外在住・高校生のお子さん)
英国に住んでいれば、英国の学生と同じ扱いになるのでしょうか。
南数塾
英国の学費の区分は、国籍だけでなく、在留の資格と住んだ年数で決まります。イングランドの代表的な区分は「英国に定住していて、英国と諸島に3年住んでいる」ことで、学生や家族のビザで3年住んでも、定住の資格がなければ留学生の学費のままです。[10]
保護者(海外在住・高校生のお子さん)
将来、日本で医師になる可能性も残したいです。
南数塾
審査では、卒業した大学の国でその国の医師免許を取れることなどが見られます。なので、日本に戻る可能性があるなら、なおさら「その国で医師になれる道があるか」が大事になります。[11]
保護者
結局、どう選べばよいのでしょう。
南数塾
お子さんの成績の見込み、学費、家族の住む国の予定、日本に戻る可能性――この4つを並べて、候補の国を2〜3か国に絞り、それぞれの条件に合わせて科目と試験の計画を立てます。高校の科目を選ぶ前に始めるほど、選べる国が多く残ります。
南数塾の見立てでは、卒業後に医師になるまで見ると英国が最も道が整っています。ただし研修の配属は保証ではなく、成績・学費・家族の状況によって最適な国は変わります。
研修医の席は州ごとに配られ、国籍・永住者が先で、留学生は席の約束がない後ろの組に入ります。研修に進めない可能性も含めて選ぶ必要があります。
2026年の英国の法律で、学ぶ期間の大半を英国の外で過ごした卒業生は研修の優先の対象から外れました。応募はできますが、優先の組の後ろに回ります。
厚生労働大臣の受験資格認定で1人ずつ審査され、認められれば日本の医師国家試験を受けられます。認められないこともあり、認定の割合は公表されていません。
海外の医学部の入試の相談は南数塾へ
学年・いまの科目と成績・志望校を伺い、必要なスコア・科目・出願の準備を整理します。入塾をご検討の方の受講相談は無料、入塾以外の進路相談は有料で承っています。
いずれも 2026-10-28 に内容を確かめました。