南数塾 面談室から / 第2回
計算のテストはほぼ満点なのに、文章題になると急に崩れる。学年や学校の違いを越えて、面談で最も多くうかがうお悩みのひとつです。
南数塾の面談でお話ししている内容を、ご家庭が特定されないよう対話形式に再構成しています。
保護者(海外在住・小学生のお子さん)
計算は家でずっと続けてきたので、速さも正確さも心配していません。ところが文章題になると、学校のテストでもほとんど点が取れないんです。
南数塾
計算がしっかりできているのは大きな強みです。そのうえで、文章題で止まる理由を分けて考えましょう。
保護者
英語の問題文が読めていないのか、算数そのものが分かっていないのか、家では見分けがつかなくて。
南数塾
多いのは、次の三つが混ざっている状態です。①問題文の言葉が読み取れていない、②どの解き方を使う問題か(型)が分かっていない、③読み飛ばして、知っている数字だけで式を作っている。どれが中心かで、打つ手がまったく変わります。
保護者
③はまさにうちの子です。さっと読んで解き始めて、最後の一文の条件を見落とします。
南数塾
計算が得意なお子さんほど起きやすい形です。頭の中の処理が速いぶん、問題文を最後まで読む前に手が動いてしまう。途中式や単位を書かないのも、同じところから来ていることが多いです。
保護者(海外在住・小学生のお子さん)
実際には、どうやって見分けるのですか。
南数塾
日本語と英語を並べて書いた問題で、同じ内容を両方の言語で解いてもらいます。日本語で解けて英語だけで止まるなら言葉、両方で止まるなら型、とその場で切り分けられます。
南数塾
言葉が原因なら、文章題によく出る言い回しを算数の操作と結びつけて覚えます。「each」「per」「altogether」「how many more」が出たら何算になりやすいか、を表にして手元に置いてもらいます。
保護者
型が原因のときは?
南数塾
割合・速さ・等分・差を比べる問題などに名前を付けて、解く前に「この問題はどの型か」を言ってもらいます。毎回初めて見る問題として解くのをやめ、知っている型に当てはめる練習です。
保護者
読み飛ばしの癖は、注意しても「面倒」と返されてしまって。
南数塾
言葉で注意するより、形で縛るほうが効きます。最後の一文(何を聞かれているか)を先に読んで丸で囲む、条件に線を引く、途中式と単位を書く欄があるプリントにする――この三つを、授業でも宿題でも同じ形で続けます。
保護者(海外在住・小学生のお子さん)
家で親ができることはありますか。私自身、英語の問題は教えにくくて。
南数塾
解き方を教えていただく必要はありません。お願いしたいのは一つだけで、解いたあとに「何を聞かれていた問題?」と一言たずねていただくことです。すぐ答えられれば、読み飛ばしはかなり減っています。
保護者
難しめの問題を選んで解かせていたのですが、それはどうでしょう。
南数塾
考える問題に触れること自体はよいと思います。ただ型が固まっていない時期は、易しめの文章題を毎日数問ずつのほうが伸びます。難しい問題は、型がそろってからのほうが効果が出ます。
保護者
学校の単元の順番が前後して、家でも追いかけにくいんです。
南数塾
学校の進度に振り回されないよう、学校の範囲とは別に、文章題の型を順番に積み上げる宿題を並行して出します。学校で新しい単元が始まったら、その単元の文章題を先に入れます。
日本語でも解けない型がある場合は、日本語で型を固めてから英語に移すほうが早いことがあります。日本語では解けるなら、英語の言い回しと型を結びつける練習を中心にします。最初にどちらかを確かめてから決めます。
日本語で説明しながら、英語の用語をそのまま使う形が基本です。教材も日本語と英語を並べて書いているので、学校の英語の問題にそのままつながります。
書く量を減らし、「最後の一文に丸」「式」「単位」の三つだけを毎回同じ形で書くところから始めます。プリントに書く欄を作っておくと、言葉で注意するより続きやすいです。
計算力は文章題の土台なので、短い時間で続けることをおすすめします。忙しい日は計算だけ、時間のある日は文章題、と日によって量を変えます。
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