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フランス語の試験(épreuves anticipées de français)|4 つの対象・12 作品・parcours
フランスの現地校やリセ・フランセで Première(高 2 相当)に進むお子さまが、学年の終わりに受けるフランス語の試験 bac de français の作品一覧を、日本語でまとめました。4 つの対象(objet d'étude)ごとの 12 作品と、それぞれの parcours(読みの道すじ)、2027 年の回で入れ替わった小説、技術バカロレアとのちがい、フランス語が母語でない子の読み方まで、フランス国民教育省の官報(note de service du 4 juillet 2025・BO n°30)で確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 21 日
一般バカロレア(voie générale)の Première の作品です。対象ごとに 3 つの候補があり、クラスではそのうち 1 作品を読みます。かっこ内はフランス語の原題と、作品に結びつく parcours(読みのテーマ)です。
読み方:ル・ロマン・エ・ル・レシ
⚠️ 2027 年の回で入れ替わった対象です(3 作品すべて新しい)。
クレチアン・ド・トロワ(Chrétien de Troyes)『荷車の騎士(Le Chevalier de la charrette)』
parcours:Le roman et l'invention de l'amour(小説と、愛という主題の生まれ)
エミール・ゾラ(Émile Zola)『ごった煮(Pot-Bouille)』
parcours:Dévoiler les rouages de la société(社会のからくりを暴く)
シモーヌ・シュワルツ゠バルト(Simone Schwarz-Bart)『テリュメ・ミラクルに降る雨と風(Pluie et vent sur Télumée Miracle)』
parcours:Tisser les mémoires, habiter le monde(記憶を織り、世界に住まう)
読み方:ラ・ポエジー
アルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)『ドゥエの草稿(Cahier de Douai)』
parcours:Émancipations créatrices(創造による解放)
フランシス・ポンジュ(Francis Ponge)『表現への熱狂(La Rage de l'expression)』
parcours:Dans l'atelier du poète(詩人の仕事場で)
エレーヌ・ドリオン(Hélène Dorion)『わたしの森(Mes forêts)』
parcours:La poésie, la nature, l'intime(詩・自然・内面)
読み方:ラ・リテラチュール・ディデ
エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ(Étienne de La Boétie)『自発的隷従論(Discours de la servitude volontaire)』
parcours:« Défendre » et « entretenir » la liberté(自由を「守り」「保つ」)
フォントネル(Fontenelle)『世界の複数性についての対話(Entretiens sur la pluralité des mondes)』
parcours:Le goût de la science(科学を味わう)
フランソワーズ・ド・グラフィニー(Françoise de Graffigny)『あるペルー女性の手紙(Lettres d'une Péruvienne)』
parcours:« Un nouvel univers s'est offert à mes yeux »(「新しい世界が目の前に開けた」)
読み方:ル・テアトル
ピエール・コルネイユ(Pierre Corneille)『嘘つき(Le Menteur)』
parcours:Mensonge et comédie(嘘と喜劇)
アルフレッド・ド・ミュッセ(Alfred de Musset)『恋はたわむれにあらず(On ne badine pas avec l'amour)』
parcours:Les jeux du cœur et de la parole(心とことばの駆け引き)
ナタリー・サロート(Nathalie Sarraute)『はいかいいえか(Pour un oui ou pour un non)』
parcours:Théâtre et dispute(演劇と口論)
この一覧は、先生が 1 作品を選ぶ前の「国の候補」です。お子さまのクラスで実際に読む 1 作品は、学校・先生によって変わります。在籍校の指定を必ず確かめてください。
フランス語の授業は、1 年間に 4 つの対象(objet d'étude)を扱います。小説と語り・詩・思想の文学・演劇の 4 つです。対象ごとに、国が決めた候補の中から先生が 1 作品を選び、1 年かけて読みます。
bac de français は、筆記と口頭の 2 つです。どちらも、この一覧の「クラスで選ばれた作品」とその parcours が土台になります。
筆記・口頭の時間・配点・係数・2027 年の回の日程は、フランスのバカロレア フランス語(bac de français)とはのページにまとめています。
技術バカロレアでも同じ 4 つの対象を扱い、作品の多くは一般と同じですが、次のちがいがあります。
技術系列の詳しい指定は年度・学校で変わることがあるので、在籍校と公式の案内で確かめてください。
南数塾は bac de français の文学そのものの指導は行っていませんが、フランスの現地校・リセの数学とフランス語の基礎をフランス語で支え、保護者には日本語で様子をお伝えします。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。フランスの通年クラスの無料説明会(2026 年 11 月 7 日・オンライン)も開きます。
作品の一覧と parcours は、2026 年 10 月 21 日に、上の官報 note を転載する複数のフランスの教育サイトで突き合わせ、12 作品と parcours がすべて一致することを確かめました(国民教育省のサイトは機械での取得を拒むため、原本は BO の番号と日付で示しています)。扱うのは一般バカロレア(voie générale)の 2027 年の回です。技術バカロレアの作品の数と系列ごとの指定、年度ごとの入れ替えは、在籍校と公式の案内でも確かめてください。
A. Première(高校 2 年目・日本の高 2 相当)の終わりに、全員が受ける先取りの試験(épreuves anticipées de français)です。筆記と口頭の 2 つがあり、6 月ごろに行われます。2027 年の回は、いま Première にいる生徒が受けます。日にちは académie(教育行政の地域)や国外の会場ごとに決まるので、在籍校の案内で確かめてください。
A. 対象は、1 年間に学ぶ 4 つの大きな分野です(小説と語り/詩/思想の文学/演劇)。先生は対象ごとに、国が決めた作品の候補から 1 つを選びます。その 1 作品には必ず parcours(読みの道すじ・テーマ)が結びついていて、作品をそのテーマの目で読み、ほかの文章と広げて考えます。試験の論述(dissertation)も、作品と parcours をつないで書きます。
A. いいえ。国は対象ごとに 3 作品(技術バカロレアは少なめ)を候補として出し、クラスの先生がそのうち 1 つを選びます。つまり、お子さまのクラスで実際に読むのは、各対象から 1 作品ずつです。どの 1 作品を選ぶかは学校・先生によって変わるので、在籍校の指定を確かめてください。この一覧は、選ばれる前の国の候補です。
A. 「小説と語り(le roman et le récit)」の対象だけが入れ替わり、3 作品がすべて新しくなりました(クレチアン・ド・トロワ、ゾラ、シモーヌ・シュワルツ゠バルト)。残りの 3 つの対象(詩・思想の文学・演劇)は、前の年と同じ作品です。毎年、どれか 1 つの対象の作品が順ぐりに入れ替わります。
A. ほとんど同じですが、ちがいがあります。小説は、技術バカロレアではゾラの『テレーズ・ラカン(Thérèse Raquin)』で、一般バカロレアの『ごった煮』とは別の作品です。また、技術バカロレアは読む作品の数が少なめで、筆記の形も一般とは異なります(ディセルタシオンがなく、要約+小論文になります)。お子さまの系列(voie)での指定は、在籍校で確かめてください。
A. まず、クラスで選ばれた 1 作品と、その parcours(テーマ)を早めに確かめます。原文がむずかしいときは、日本語の訳や解説で筋と背景をつかんでから原文に戻ると、授業についていきやすくなります。古い時代の作品(中世・17〜18 世紀)はことばが難しいので、時間に余裕をもって始めるのがおすすめです。南数塾は bac de français の文学そのものの指導は行っていませんが、フランスの課程の数学とフランス語の基礎をフランス語で支え、保護者には日本語で様子をお伝えします。