A-Level の授業をしていると、生徒がつまずく場所は「数学や理科が分からない」よりずっと手前にあることが多い——設問の英語表現、答案の書き方の型、そして英語で覚えた概念と日本語の橋渡しです。実力のある生徒ほど「解けるのに読めない」「分かっているのに点にならない」形で失点します。このページでは、実際の授業で出た質問を(個人が特定されない形で)そのまま紹介し、私たちがどう答えているかを公開します。同じ場所で止まっている人は多いはずです。
数学の実力とは無関係に、設問の英語表現そのものが初見だと手が止まります。実際の授業でも、ベクトルの問題を順調に解いていた生徒が「foot of the perpendicular」の一語で完全に停止しました。数学的には「垂線の足」——概念は知っているのに、英語の定型表現と結びついていなかったのです。
「show that(〜であることを示せ)はどう書けばいいの?」は、ほぼ全員が一度はする質問です。答えが問題文に書いてあるため、逆算で式をこね回したくなりますが、マークスキームは「結論を使わずに、途中の変形を最低限見せる」ことを要求します。結論から逆走した答案は、たとえ最後が合っていても方法点が入りません。
インター校で学ぶ生徒に特有の逆転現象があります。「equilibrium は説明できるけど、日本語で何て言うのか分からない」——化学平衡・弱酸の遊離・電離のような用語は、英語では使えるのに日本語の語彙と繋がっていない。逆に日本の参考書で先取りした生徒は、日本語では分かるのに英語の設問で止まる。どちらも「二言語の索引」が無いことが原因です。
授業で繰り返し観察するのは、大きな解法は合っているのに最後の 1〜2 行で失点するパターンです。対数法則で分数の向きを逆に書く、三角関数の 2 乗を次数下げせずに積分に突っ込む、商の微分の後の約分を途中でやめる——どれも「知らない」のではなく「型として固まっていない」失点です。
「公式は覚えているのに、試験中にすぐ出てこない」という相談も定番です。A-Level は時間がタイトな試験で、公式を 5 秒で引き出せるかどうかが完答率を直接左右します。覚えているかではなく、即答できるかを基準にした反復が必要です。
「1 問に何分かけるべき?」「過去問はいつから?」という運用の質問も多く出ます。私たちの答えはシンプルで、所要時間を測って記録すること、そして授業を「解説を聞く場」ではなく「できなかった問題だけ潰す場」にすることです。予習で問題を解いてから授業に来る運用に変えた生徒は、同じ授業時間で進む量が目に見えて変わります。
「垂線の足」です。点から直線や平面に垂線を下ろしたとき、その垂線が直線・平面と交わる点を指します。ベクトルの問題で頻出の定型表現で、内積 = 0(垂直条件)と組み合わせて解くのが標準の型です。
結論を使わずに、与えられた条件から変形して結論に到達する過程を最低 1 行以上見せることです。マークスキームには「文字を消去してから値が出るまでの途中行を最低 1 行示すこと」といった要求が明記されることもあります。結論からの逆算・数値の代入確認だけでは方法点が入りません。
インター校生の標準的な状態で、恥ずかしいことではありません。ただし日本の大学(帰国生入試・英語学位の日本語面接)も視野に入れるなら、英日両方の用語索引を持っておく価値は大きいです。南数塾のテキストが全編日英併記なのは、まさにこのギャップを埋めるためです。
「覚えている」と「即答できる」を区別して、即答基準の反復ドリルに切り替えることです。パターン別に 20 問程度の小ドリルを数分で回す訓練を続けると、想起速度は確実に上がります。導出に頼る方針は、時間がタイトな A-Level の本番では機能しにくいのが実情です。
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南数塾は 9709・9701・9700 の日英併記オリジナルテキストと実物過去問ベースの重要過去問集を持つ、マレーシア発のオンライン塾です。概念は日本語で最短理解、解答は英語の採点基準どおりに訓練——医学部・海外大学・日本の大学まで、進路設計ごと伴走します。