2026年10月23日時点の情報です。内容の正確さに努めていますが、変更や誤りがある場合があります。正しい最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。
国際セクション・日本語セクションで学ぶ家庭へ
フランスの現地校やリセ・フランセの国際セクション(section internationale)で学ぶお子さまが受ける、バカロレア(Baccalauréat)の国際オプションを日本語でまとめました。前の名前 OIB と今の BFI の関係、ふつうの一般バカロレアに何が足されるのか、国際バカロレアや欧州バカロレアとのちがい、特有の 3 つの授業と係数 20、入りの試験(B2・B1)、日本語セクションの位置づけまで、フランス国民教育省 eduscol の公式資料で 1 つずつ確かめています。
最終更新:2026 年 10 月 23 日
日本語の検索では、名前の似た制度が混ざって出てきます。公式の FAQ は、次のように分けています。
フランスの一般バカロレアに付く「国際オプション(option internationale)」です。前の OIB(option internationale du baccalauréat)が作り直されて、この名前になりました。渡される免状は 1 つ=バカロレアで、そこに「baccalauréat français international」とセクションの言語・parcours が書き添えられます。
OIB は BFI の前の呼び名です。いまはどちらも同じ流れ(国際オプション)を指しますが、課程と評価は BFI で作り直されています。検索で OIB と出てきても、今の制度は BFI として調べると正確な情報にたどり着きます。
まったく別の免状です。IB は国際バカロレア機構(IBO)という民間団体が出すもので、フランスの大学に当然に入れる資格ではなく、進学先ごとの同等性の審査が要ります。「バカロレア」という同じ言葉でも、フランスのバカロレア+BFI とは別物です。
欧州バカロレアは欧州学校(Écoles européennes)が出す別の免状です。二国間セクション(Abibac=独・Bachibac=西・Esabac=伊)は、フランスのバカロレアと相手国の修了免状の 2 つが渡される点が BFI と大きく違います(BFI の独・西・伊のセクションでも、bilingue の parcours なら相手国の免状が追加で出ます)。
フランスのバカロレアそのものの科目・係数・日程は、フランスのバカロレアとはのページにまとめています。
国際セクションは、小学校・collège・seconde(高 1 相当)にあります。リセの最終サイクル(première=高 2 相当・terminale=高 3 相当)では、国際セクションに代わって「BFI に向かうクラス」が置かれます。
BFI のクラスがあるのは一般リセ(lycée d'enseignement général)です。技術・職業のリセにはありません。
「baccalauréat français international」の記載を得るには、最終サイクルで次の 3 つの特有の授業を受けます(任意でもう 1 つ足せます)。特有の評価はそれぞれ係数 20です。
口頭・係数 20。セクションの言語で行い、ほかの係数に上乗せされます。
筆記と口頭・係数 20。bilingue ならセクションの言語(LVA)、trilingue・quadrilingue なら LVB で受け、その言語の平常点(contrôle continu)に代わります。
筆記と口頭・係数 20。原則は歴史地理をセクションの言語で学びます(中国語のセクションだけは enseignement scientifique)。歴史地理の平常点に代わります。筆記はフランス語かセクションの言語か、受験者が選べます。
口頭・係数 20。専門科目(enseignement de spécialité)の一部をセクションの言語で学ぶ形で、選べば上乗せされます。
特有の授業の増え分は、最終サイクルでおおよそ週 5 時間(CM 2 時間・DNL1 歴史地理 1 時間・ACL 2 時間)です。負担が大きい課程なので、専門科目(spécialité)の組み方と合わせて計画します。なお、言語と文化の均衡の決まりから、BFI のクラスでは専門科目 LLCER は選べません。
国際セクション出身かどうかで、入り方が変わります。
求められる語学の目安は、LVA(第 1 外国語=セクションの言語)が B2、LVB・LVC が B1 です。フランス語が母語でない子は、セクションの言語(日本語など)ではなくフランス語の力を見られる点に気をつけます。
負担が重いときは、terminale で BFI をやめてふつうの一般バカロレアに切り替えることも認められています(académie の長の許可が要ります)。続けるかどうかは、学年の早いうちに見通しを立てておくと安心です。
BFI には 17 のパートナー国・15 の言語があり、日本語(section japonaise)もその 1 つです。日本語セクションに在籍するお子さまにとって、BFI は「フランスの課程を本流で学びながら、日本語と日本に関する学びを公式の評価につなげる」道になります。一方で、土台はあくまでフランスの一般バカロレアで、数学・歴史地理・理科などはフランス語で学び、評価されます。
日本の大学を考えている場合、BFI が付いていても土台のバカロレアが大学入学資格になります。帰国生入試・外国学校出身者選抜での使い方は、フランスのバカロレアで日本の大学に出願するにまとめています。
BFI の負担は語学だけではありません。多いのは次の 3 つです。
南数塾では、フランスの現地校・リセの数学とフランス語をフランス語で指導し、保護者には日本語で様子をお伝えします。BFI の特有の授業(連なりの世界・文化と言語の深め)そのものの指導は行っていませんが、数学やフランス語の土台づくり、専門科目の組み方、バカロレア全体の進め方のご相談には日本語で対応します。くわしくはフランスの個別指導(Brevet・バカロレア)をご覧ください。11 月 7 日にはフランスの通年クラスの無料説明会(オンライン)も開きます。
制度・評価・係数は、2026 年 10 月 23 日にフランス国民教育省の公式資料で確かめました。ここで扱うのは一般バカロレア(voie générale)の国際オプションです。学校ごとに置いているセクション・parcours や、進学先の国・大学での扱いは異なるので、在籍校・志望校・受験する年の公式の案内も確認してください。
A. 同じ「国際オプション」の、前の名前(OIB)と今の名前(BFI)です。2022 年の新学期から、リセの最終サイクル(première・terminale)で国際セクションに代わって「BFI に向かうクラス」が置かれ、バカロレアの試験では 2024 年の回から BFI として反映されています。課程と評価は BFI で作り直されているので、今の情報は BFI で調べるのが確実です。
A. 別の試験ではありません。ふつうの一般バカロレア(voie générale)を受けたうえに、国際の授業と評価が足される「オプション」です。渡される免状は 1 つ=バカロレアで、そこに「baccalauréat français international」とセクションの言語・parcours(bilingue・trilingue・quadrilingue)が書き添えられます。最終学年のあいだ、特有の授業の増え分はおおよそ週 5 時間(CM 2 時間・DNL1 歴史地理 1 時間・ACL 2 時間)です。
A. あります。BFI には 17 のパートナー国・15 の言語があり、日本語(section japonaise)もその 1 つです。セクションの言語は、その生徒の LVA(第 1 外国語)になります。学校ごとに置いているセクションや parcours は異なるので、在籍校・志望校の案内で確かめてください。
A. seconde の国際セクションから進む生徒は、在籍校の長の判断で première の BFI のクラスに進めます(入りの試験はありません)。国際セクション出身でない生徒は、書類と筆記・口頭の試験で入ります。求められる語学の目安は、LVA が B2、LVB・LVC が B1 です。入学の許可は académie(DASEN)が出します。
A. 「baccalauréat français international」の記載を得るのに、特有の評価で最低点や平均の決まりはありません。バカロレア全体で 10/20 の平均に届けば記載されます(この点が、SELO=欧州・東洋語セクションや二国間の免状とは違うところです)。ただし特有の 4 つの評価はそれぞれ係数 20 と大きく、ACL と DNL1 は本来の平常点に代わり、CM と DNL2 は上乗せになるので、全体の成績によく効きます。
A. Parcoursup では BFI であることが分かる印が付きます。多くの場合、入学時の語学試験が免除されたり、係数の面で評価が上がったりします。英国のセクションでは A-levels 相当の同等性、独・西・伊のセクション(bilingue)では相手国の修了免状、米国のセクションでは College Board の AP の組み込みがあります。くわしい扱いは進学先の国・大学の決まりによります。
A. やめられます。BFI は「国際オプション」なので、terminale で BFI をやめて、ふつうの一般バカロレアに切り替えることが認められています(académie の長の許可が要ります)。その場合、première での成績の扱いが決まりに沿って引き継がれます。無理のない範囲で続けるかどうかを、学年の早いうちに相談しておくと安心です。
A. BFI が付いていても、土台はフランスの一般バカロレアです。文部科学省はフランスのバカロレアを大学入学資格に挙げており、帰国生入試・外国学校出身者選抜で使えます。道すじは別のページ(フランスのバカロレアで日本の大学に出願する)にまとめています。出願の条件は各大学の 2027 年度の募集要項で確かめてください。