Canada · 大学院入学型(graduate-entry)が主流。学位名は MD(マギルのみ MDCM=Doctor of Medicine and Master of Surgery)。標準は学士号(3〜4年)取得後にMD課程3〜4年。ほとんどの学校が4年制MDだが、マクマスターとカルガリーは3年制(通年制)。英国型MBBSは存在しない。例外的な高卒直結ルート=ケベック州の医学部はCEGEP(高校後の準備2年課程)修了者に限り学部直入の「preparatory/med-P year付き」入学を認めるが、これは主にケベック州民向け。 · 英語圏(英・愛・豪・NZ・米・加)
カナダは、非市民・非永住権の留学生が医学を学ぶには世界で最も難しい国の一つです。MD(医師養成課程)はほぼ全面的に「大学院入学型(graduate-entry)」で、まず4年制の学士号を取得してから、MCATを受けて3〜4年のMD課程に出願します。留学生枠は実質ゼロに近く、2024年成立・2026年秋施行のオンタリオ州法により、オンタリオ州の医学部(トロント・マクマスター・オタワ・ウェスタン・クイーンズ・NOSM)は枠の95%を州民、5%を他州カナダ人に割り当てるため、非カナダ人は出願不可となりました。留学生に開かれた数少ない扉はケベック州、特にマギル大学ですが、2026年秋入学で留学生枠は「1名」見込みです。州民優先の保護主義が制度全体を支配します。日本人家庭にとっては極めて高リスク・低確率で、現実的に成立させるなら「まずカナダ永住権を取得する」ことがほぼ前提となります。
Canada is one of the hardest places in the world for an international (non-citizen, non-permanent-resident) student to study medicine. The MD is almost entirely graduate-entry: you first complete a full undergraduate bachelor's degree (3-4 years), then apply to a 3-4 year MD program, usually with the MCAT. International seats are essentially nonexistent — under a 2024 Ontario law effective fall 2026, Ontario schools (Toronto, McMaster, Ottawa, Western, Queen's, NOSM) reserve 95% of seats for Ontario residents and 5% for other Canadians, so non-Canadians are no longer eligible. The only realistic international door is a handful of Quebec schools, chiefly McGill, which anticipates exactly ONE international seat for Fall 2026. Provincial residency protectionism dominates the entire system. For a Japanese family this is a very high-risk, low-probability path used by almost no one; the only viable variant is for the student to first obtain Canadian permanent residency, which transforms the odds.
Entry Qualifications
IB単体ではMD直結不可。MDの基礎要件は『学士号』であり、マギルは『International Baccalaureate (IBO) はBachelor's degreeの代替にならない』と明記(公式確認済)。IBは大学(学部)入学には有効で、その後学士号を取って初めてMD出願資格となる。例外=ケベックのCEGEP併設IB(IB DEC)はマギルがCEGEPルートとして認識するが、これは実質ケベック居住者向け。
A-Level単体ではMD直結不可。マギルは『A-LevelsはBachelor's degreeの代替にならない』と明記(公式確認済)。A-Levelは学部入学用の資格として有効で、学士号取得後にMD出願となる二段階。
日本の高卒資格単体ではMD出願不可(学士号が前提)。高卒資格+必要に応じ英語力で学部に入学→学士号取得→MCAT→MD出願という遠回りルートのみ。CEGEP(ケベック)に相当する直結ルートは日本の高卒には用意されていない。
Tests · English · Foundation
International Tuition (approx.)
unverified(要確認)。マギルMDCM国際枠は概算でCA$30,000〜40,000台/年(約500〜650万円)と推定されるが、2026-27の公式学費ページを予算内で確認できず、正確な年額・在学中据置(flat rate)の有無・4年総額は未確認。各校公式で出願前に要確認。他校は国際枠をほぼ持たないため比較対象が乏しい。CEGEP/学部段階の費用は別途。レート1CAD≒110円で概算。
Notable Medical Schools
受入:学士号(120単位)またはケベックCEGEP/DEC経由。IB・A-Level・日本高卒は単体では学位代替不可(公式確認済・学部進学用としてのみ有効)。国際枠はDegGPA 3.5以上で競争力。 ・ 学費:unverified(要確認)。国際枠は概算 CA$30,000〜40,000台/年と推定も公式未確認
英語圏で唯一現実的に留学生に開く扉だが、2026年秋の国際枠は『1名』見込みで超激戦(公式確認済)。授業は英語、臨床ではフランス語が望ましい。
公式受入:フランス語での選考。CEGEP/学士ベース。MCAT不要。留学生枠は極小。 ・ 学費:unverified(要確認)
授業・選考ともフランス語。日本人留学生には言語の壁が大きい。
公式受入:フランス語での選考。CEGEP直入(preparatory year)または学士。MCAT不要。 ・ 学費:unverified(要確認)
フランス語必須。国際枠は限定的で主に協定・州民向け。
公式受入:学士号+MCAT必須。ただしオンタリオ州法(2026年秋施行)により留学生は出願不可=市民/永住者のみ。 ・ 学費:留学生枠なし
世界的名門だが留学生は受け入れない。永住権取得後なら出願可能になる例として掲載。
公式Recognition · Local Training · Back to Japan
カナダの医学部は2025年7月1日以降、CACMS(Committee on Accreditation of Canadian Medical Schools/WFME認証)が単独の認定機関(それ以前はLCMEとの共同認定)。各校はWDOMS(World Directory of Medical Schools)に収載。重要な変更:2025年7月1日以降のカナダ医学部卒業生は、米国では『IMG(International Medical Graduate)』扱いとなり、米国レジデンシーに進むにはECFMG認証の取得が必須(=従来の『米国卒と同等』扱いではなくなった/ECFMG公式確認済)。学位はカナダ国内および各国で広く通用し、卒後はMCCQE(Medical Council of Canada Qualifying Exam)等を経てカナダ医師登録。英GMC・豪AMCルートも一般に認められる水準。要確認:個別校の最新WDOMS収載状況。
カナダの卒後研修(レジデンシー=CaRMS マッチング)は市民/永住者が強く優先され、留学生・IMGには極めて狭き門。非市民の留学生がカナダの医学部を卒業しても、レジデンシー枠と就労ビザ/永住権の両方を確保しないと国内で臨床研修・開業に進めない。実務上は在学中〜卒業時に永住権取得を前提とするのが現実的。米国レジデンシー(要ECFMG認証/USMLE)に流れる卒業生もいる。要確認:州・年により規制変動。
カナダのMDは『外国の医学校卒』として日本の厚生労働省『医師国家試験受験資格認定(予備試験を含む場合あり)』の審査対象。WDOMS収載・6年相当のカリキュラムであることが重要で、認定が得られれば日本の医師国家試験を受験→合格で日本の医師免許取得が可能。ただしカナダMDは『学士+MD』で日本の6年制と構造が異なり、個別審査でカリキュラム年数・内容が問われる。認定可否は事前に厚労省へ照会が必要(要確認)。臨床修練・日本語の医療コミュニケーションも別途必要。
医師免許の国際コンバート完全ガイドOur Verdict
非永住の日本人留学生にとってカナダ医学部は『大学院入学型+ほぼゼロの国際枠(マギルで2026年秋 1名)+州民優先のレジデンシー+就労/永住の壁』が重なり、現実的成立性は極めて低い。オンタリオ州は2026年秋施行の州法で非カナダ人を一切受け入れない(公式確認済)。さらに『まず学士号4年→MCAT→MD3〜4年』と長く高コスト。加えて2025年7月以降の卒業生は米国でもIMG扱いとなりECFMG認証が必須になった点が、米国への逃げ道のハードルも上げている。唯一の現実的シナリオは(1)カナダで学部進学し在学中に永住権を取得してから国内枠で出願する、または(2)カナダ卒業後は米国レジデンシーや日本帰国を視野に入れる設計。入口がほぼ閉じている点が決定的。医学部進学が主目的なら、留学生を実際に受け入れる他国(マレーシア・英・豪・カリブ等)を優先検討すべき。
Key Caveats
①MD直結する高卒/IB/A-Level/日本高卒ルートは基本なし=必ず先に学士号が要る(graduate-entry・公式確認済)。②オンタリオ州は2026年秋施行の州法で非カナダ人を一切受け入れない(公式確認済)。③留学生に開くのは事実上ケベック州、特にマギルだが2026秋の国際枠は『1名』で超激戦(公式確認済)。④ケベック他校(Laval/Montréal/Sherbrooke)はフランス語での学修・選考が前提。⑤卒業してもレジデンシー(CaRMS)は留学生に極めて狭く、就労ビザ/永住権が別途必要。⑥認定機関は2025年7月以降CACMS単独(LCMEではない)。同日以降の卒業生は米国ではIMG扱い=ECFMG認証必須(公式確認済)。⑦日本の医師免許化は厚労省の受験資格認定が必要で、学士+MD構造ゆえ個別審査になる(要確認)。⑧マギル学費は2026-27公式を確認できず未確認=出願前に各校公式で再確認。学費・枠は年変動。
Sources
⚠️ 学費・成績・必須科目・英語基準・各校の受入可否・厚労省の個別認定・ECFMG の取り扱いは毎年変わります。「要確認」項目は出願前に必ず各大学公式・WDOMS・厚労省で裏取りしてください。
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