大学 Conditional Offer 獲得の鍵
マレーシア IB 校に通う日本人のお子様が、英米 Top 大学への出願で最初に直面するのが Predicted Grade(予測スコア)。Oxbridge は IB 41+、Ivy League は 40+、UCL・LSE は 38-40 の Predicted がないと Conditional Offer がほぼ出ません。本記事では Predicted の付き方・上げ方・Final との差を埋める戦略・Conditional 失効リスク回避までを完全整理します。
Predicted Grade は DP 2 / 9-10 月に IB 学校教員が算出し、UCAS / Common App / 日本 IB 入試に提出する「Final で取りそうな各科目スコアの予測値」。大学(特に英米)は Predicted をもとに Conditional Offer を発行するため、Predicted が低いと Top 校へのアクセスが事実上閉ざされます。
Predicted を上げる 5 大要素は ① Mock Exam(最重要) / ② IA・EE 高評価 / ③ 授業貢献度 / ④ 課題提出の質とタイミング / ⑤ 教員との関係構築。Conditional Offer 失効リスク(Predicted > Final)を避けるため、Predicted は「自分の実力 + 1 程度の現実的水準」が最適。万一 Final 未達でも Clearing / Adjustment / 日本 IB 後期出願で再挑戦可能。マレーシア IB 校(MKIS / GIS / ISKL / Sayfol / Cempaka)別に Predicted 算出時期と文化が異なるため、各校の特性を理解した戦略が必要です。
Predicted Grade(予測スコア)は、IB 学校の Subject Teacher が「この生徒が Final Exam で取りそうな各科目のスコア(1-7)」を DP 2 の途中(多くは 9-10 月)に算出し、UCAS / Common App / 大学に正式提出する数値です。これは推測や希望ではなく、教員が責任を持って大学に保証する「予測値」であり、根拠を求められれば説明義務を負います。
① UCAS Application(英国大学)の必須項目、② Common App / Coalition App(米国大学)の School Report に含まれる、③ NUS / HKU / SNU 等のアジア大学出願にも参照される、④ 日本 IB 入試は Predicted 不要(Final Score のみ)。Predicted がなければ Conditional Offer が出せないため、大学側からすると「合否判定の最初の数値」。
Predicted は DP 2 / 9-10 月の予測値、Final Score は DP 2 / 7 月の実際の結果。両者は通常 ±1 点以内に収まることが理想だが、Predicted > Final となれば Conditional 失効リスク、Predicted < Final となれば Adjustment(UCAS)/ Transfer(米国)で挽回可能。
① Subject Teacher が各科目で原案作成(Mock 結果 + IA ドラフト + 授業貢献度 + 課題提出を統合)、② IB Coordinator が学校全体のバランス調整(インフレ防止)、③ 校長 / Head of Sixth Form が最終承認。多くの学校で 3-4 週間を要するプロセス。
英国:UCAS 経由で全大学に Predicted 提出必須(Reference Form 内)。米国:Common App / Coalition App の School Report 内に Predicted 記載(必須または推奨)。アジア:NUS / NTU / HKU / KAIST / 清華で Predicted 参照。日本:IB 入試では Predicted 不要、Final Score のみ。マレーシア国内大学:Monash / Taylor's / Sunway / KDU は Predicted 参照可能。
大学・学部により「Conditional Offer を出すための Predicted 水準」は大きく異なります。マレーシア IB 校生が現実的に狙うレンジを整理します。
| 地域 | 代表校 | Predicted | HL 要件 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 英 Oxbridge | Oxford / Cambridge | IB 41-44 Predicted | HL 7/7/7(A*A*A 相当) | Math AA HL 7 が事実上必須。Predicted 41+ がない場合、ほとんどの Course で Conditional Offer が出ない。Engineering / Math / Physics / CS で特に厳しい。 |
| 英 G5 中位 | Imperial / UCL / LSE | IB 38-41 Predicted | HL 7/6/6 - 7/7/7 | Imperial Engineering は AA HL 7、LSE Economics は AA HL 7、UCL は学部により 6-7。Predicted 38-40 が中央値。 |
| 英 Russell Group 上位 | Edinburgh / Manchester / Bristol / Warwick / KCL | IB 35-38 Predicted | HL 6/6/6 | Predicted 36-38 が標準。学部により AA HL 5-6 / Sciences HL 6。比較的アクセスしやすいが Top Course は競争激化。 |
| 米 Ivy League | Harvard / Yale / Princeton / Columbia / UPenn / Brown / Cornell / Dartmouth | IB 40+ Predicted | HL 7/7/6+ 推奨 | Final Score も同等水準必要。Holistic Review なので Predicted 単体では決まらないが、40 未満では Tier 1 校で苦戦。 |
| 米 MIT / Stanford / Caltech | MIT / Stanford / Caltech | IB 41-44 Predicted | Math AA HL 7 + Sciences HL 7 | STEM Top は Math AA HL 7 + Physics HL 7 が事実上必須。Predicted 42+ が現実的下限。SAT Math 800/800 も必要。 |
| 米 Top LAC | Williams / Amherst / Swarthmore / Pomona / Bowdoin 他 | IB 38-41 Predicted | HL 6/6/6 - 7/7/6 | Need-Aware Financial Aid あり。Liberal Arts なので HL の柔軟性高い。Predicted 38-40 で十分競争可能。 |
| アジア Top | NUS / NTU / HKU / 清華 / 北京 / SNU | IB 38-42 Predicted | Math AA HL 6-7 + 専攻科目 HL 7 | 学部により大きく異なる。NUS Engineering は AA HL 7 + Physics HL 7、HKU Medicine は HL 7/7/7。 |
| 日本 IB 入試 | 東大 / 京大 / 早慶上智 / ICU 等 | Predicted 不要 | Final HL 6-7(大学により) | Predicted 提出は不要、Final Score(7 月発表)で出願。Predicted が低くても Final で挽回可能な貴重なルート。 |
※ 各大学の Conditional Offer 条件(Final 達成必須スコア)は、Predicted から ±0-2 点の範囲で設定されることが多い。Oxbridge / Imperial は Predicted そのものが Conditional 条件となることもある(例:Predicted IB 41 → Conditional IB 39 + HL 7/6/6)。
Predicted を引き上げる「お願い」は効きません。代わりに「教員が自然に上方修正したくなる材料を積み上げる」アプローチが正しい戦略です。
Predicted の最大根拠は Mock Exam。DP 1 5 月の First Mock と DP 2 1-2 月の Second Mock の 2 回が決定打となる。Mock の平均が Predicted の基準値であり、Mock で 6-7 を安定して取れれば Predicted も 6-7 に近づく。Mock 対策は「過去問演習 + Predicted 出題範囲の重点復習 + Examiner Comments 分析」の 3 軸。マレーシア IB 校では Mock 直前 1-2 ヶ月の集中対策で Mock スコアを 1-2 点引き上げることが現実的に可能。
IA(Internal Assessment)は各科目 20-25% の比重、EE(Extended Essay)は Core 3 点中の主軸。IA 7 / EE A は Predicted を大きく引き上げる。Math AA HL IA は「数学的探究 + 自分の経験との関連」、Physics IA は「実験設計 + データ分析」、English IA は「文学分析の深さ」が評価される。Year 12 後半から Year 13 前半に提出するため、Predicted 算出(DP 2 9-10 月)にはドラフト評価が反映される。
教員は授業内の生徒の発言・質問・ディスカッション貢献を観察し、Predicted の判断材料にする。質の高い質問(例:「この概念は次の章とどう繋がりますか」)や、他の生徒の発言への建設的なコメントは「深い理解」のシグナル。逆に授業内で静かすぎる / 不参加と判断されると、実力があっても Predicted が控えめになる傾向。マレーシア IB 校は授業参加型文化が強いため、特に重要。
全ての課題(小テスト / Essay / Problem Set / Lab Report)の提出タイミングと質が記録される。期限通り + 質の高い提出は信頼の積み上げ。遅延・未提出が複数あると、教員は「Final で同じパターン(時間管理失敗)が出る」と予測し Predicted を下方修正する。Year 11-12 から「期限の 1-2 日前提出」を徹底することで、Year 12 終了時の評価が大きく改善する。
Office Hour / Tutor Period での定期的な学習相談、課題のフィードバック後の質問、追加課題の自主取組 — 等は教員からの信頼を高める。重要なのは「ご機嫌取り」ではなく「学習意欲・好奇心」を見せる関わり方。教員は数十人の生徒を観察しており、「自発的に学ぶ生徒」を Predicted で評価する傾向。マレーシア IB 校(MKIS / GIS / ISKL)では Pastoral Care 制度が充実しており、Subject Teacher との関係構築は比較的アクセスしやすい。
IB 学校での Mock Exam は通常 2 回実施され、これが Predicted Grade の最大根拠となります。マレーシア IB 校生にとって、Mock 結果は「教員に自分の実力を客観的に示す」最重要機会です。
DP 1 終了時点の総合的な到達度を測定。Predicted 算出の「基準値」として最も重視される。この Mock で 6-7 を取れば Predicted 6-7 に近づく。多くの IB 校で Past Paper(過去問)形式で実施され、Examiner Comments のフィードバックあり。マレーシア IB 校(MKIS / GIS / ISKL)では 5 月中旬-下旬の実施が標準。
Final Exam の最終リハーサル。Predicted 算出(9-10 月)後に実施されるため、修正窓口での Predicted 引き上げの根拠となる重要な機会。Second Mock で First より 1-2 点上がれば、IB Coordinator に「Predicted の上方修正」を依頼可能。逆に下がると Predicted 維持 / 修正される可能性。
各 Subject Teacher が独自に実施する小テスト・単元末試験。Predicted の補助根拠となる。これらで安定して 6-7 を取ることが、Mock 本番でのスコアにも繋がる。普段の小テストを「Mock の練習」として真剣に取り組むことが Predicted 引き上げの最短ルート。
① 過去問演習(Past Papers):IB 公式 + 学校配布の過去問を 5-10 年分実施、② 出題範囲の重点復習:Mock 直前 2 週間で苦手分野集中、③ Examiner Comments 分析:採点基準を理解して「点数を取りやすい解答」を意識。マレーシア IB 校では Mock 前 1-2 ヶ月に塾・個別指導を組み合わせる生徒が増加中。
① Mock 平均 38 → Predicted 38-39 が標準、② Mock 平均 42 → Predicted 41-42(教員が +1 する保守的判断もあり)、③ Mock 35 + 安定 → Predicted 36、④ Mock 40 + 不安定 → Predicted 37-38(安定性を疑われる)。マレーシア IB 校では First Mock で Predicted の 80% が決まると考えてよい。
教科により「Predicted の動きやすさ」が大きく異なります。客観テスト型(数学・科学)と評価多軸型(言語・芸術)で戦略が変わります。
数学は客観的なテスト結果が支配的。授業貢献や課題提出よりも、Mock / 小テストでのスコアが直接 Predicted に反映される。Mock 6 で Predicted 7 は出にくい。逆に Mock 7 を 2 回取れば Predicted 7 が出やすい。
AI HL は IA(Modelling Project)の比重が大きく、IA 7 を取れれば Predicted が 1 点上がる可能性。Mock + IA の組合せで判断される。
Lang A は授業ディスカッションへの貢献、Essay の深さ、IA の解釈力が大きく評価される。Mock 5 でも、IA / Essay で 7 を取れば Predicted 6-7 が現実的。
Lang B は Reading / Writing / Listening / Speaking の 4 技能で Mock 評価。Speaking は教員との 1-on-1 で判断されるため、教員との信頼関係が直接影響。
Sciences HL は Mock 試験 + Lab Practical + IA の 3 軸。Lab で実験スキルを示し、IA で深い分析を提示すれば、Mock 6 でも Predicted 7 が可能。Physics HL は Math 強者が圧倒的に有利。
History HL は IA / EE の評価で Predicted が 1-2 点動く。Geography / Economics は Mock + IA + 授業貢献の組合せ。Essay Writing が得意なら Predicted 引き上げの余地大。
Visual Arts は IA(Exhibition / Process Portfolio / Comparative Study)が評価の 80% 以上。技術力 + コンセプト + プレゼン能力で Predicted 7 が現実的。Mock は補助的役割。
一部の教員 / 学校は「保守的な Predicted」を出す文化があります。この場合、戦略は「Final で Predicted を上回って実力を可視化する」方向に切替えます。
① 学校全体の Predicted インフレを防ぐため意図的に低めに出す、② 教員が「Final で達成可能な確実水準」のみを提示、③ Predicted < Mock の構造が常態化(Mock 38 でも Predicted 36)、④ マレーシアでは MKIS / ISKL がやや保守的、GIS は中庸、Sayfol / Cempaka は柔軟。
Predicted が低くても、Conditional Offer 条件(Final 必達スコア)が達成可能な大学を主軸に出願。例:Predicted 36 でも UCL / KCL(Conditional 38)/ Edinburgh(37)/ Manchester(35-36)等で十分競争可能。「Reach 1-2 校 + Match 4-5 校 + Safety 2-3 校」の構成で 8-10 校に出願。
米国大学(特に Common App)は Final Score を後追いで送付可能。Predicted 38 で出願 → 5 月 IB Final で 42 取得 → 大学に Score Update 送信 → Conditional 条件を大きく超過 → 入学確定。Predicted < Final は「実力以上のパフォーマンス」として評価される。
日本の IB 入試は Predicted 不要、Final Score(7 月発表)のみで判断。Predicted が低くても、Year 13 5 月の Final で本領発揮 → 7-11 月の日本 IB 後期出願で東大 / 京大 / 早慶上智 / ICU 等への挑戦が可能。
DP 2 / 11-12 月の Predicted 修正窓口(多くの学校で開かれる)に向けて、Mock + IA 提出 + 授業貢献を積み上げる。Subject Teacher → IB Coordinator → Head of Sixth Form の順で再評価を依頼。Mock 平均が Predicted を 2 点上回れば再評価の根拠として強力。
Predicted が高すぎる場合、Final で達成できないと Conditional Offer が自動失効します。特に Oxbridge / Imperial / Ivy League は厳格で、HL 1 点差でも Offer 取消の例があります。
① Mock 41 で Predicted 42 を出された → Final 38(プレッシャーで失速)、② 教員が楽観的すぎる Predicted を出した → 実力が伴わず Final で 3-4 点下落、③ DP 2 後半に集中力低下 → Final で予想外の下振れ、④ Personal Issue(健康・家庭)で Final 当日のパフォーマンス低下。
Predicted が出た時点で Subject Teacher と「この水準を Final で達成するために何をすべきか」を率直に対話。教員も「Predicted > Final は学校全体の信頼性に関わる」ため、楽観的すぎる予測を出した場合は調整に応じる可能性。Year 12 終了時の面談 + Year 13 初頭の面談が現実的タイミング。
DP 2 / 1-2 月の Second Mock で Predicted を超えるスコアを取れば、教員も大学も「Final 達成は確実」と判断。逆に Mock が Predicted を下回れば、Conditional 失効リスクが高まる警告サイン。Mock 結果は教員に「Predicted の見直し」を依頼する根拠にもなる。
DP 2 / 2-4 月の最終 3 ヶ月で「Predicted 達成水準の演習量」を確保。過去問 5-10 年分 + 苦手分野集中 + Examiner Comments 分析。マレーシア IB 校では塾・オンライン家庭教師(南数塾含む)と組み合わせる生徒が増加中。
UCAS では First Choice(Conditional)+ Insurance Choice(Conditional だが低めの条件)を組合せ、Insurance が Safety Net となる。米国出願では「Reach + Match + Safety」の 3 層構造で Conditional 失効時の選択肢を確保。Predicted > Final 確定時の Adjustment / Clearing 動線を Year 13 5 月までに準備。
IB Final 発表(7 月 6 日 KL 時間)で Conditional 条件未達となった場合、即座に動く必要があります。1 週間以内の再交渉・Clearing / Adjustment 申請が勝負を分けます。
マレーシアの主要 IB 校 5 校で、Predicted 算出のタイミング・文化・修正窓口が異なります。各校の特性を理解した戦略が必要です。
比較的厳格な評価文化。Predicted は「Final で確実に達成可能」な水準を提示する傾向。UCAS / Common App 出願期日(10/15 Oxbridge / 11/1 EA)に間に合うタイミング。Mock 5 月(DP 1)+ 12 月(DP 2)の 2 回が Predicted の主要根拠。
対話型文化が強く、生徒との面談で Predicted の根拠を説明することが多い。Predicted < Final の傾向(教員が保守的)。UCAS Counsellor との Personal Statement 並走サポートが手厚い。マレーシアで最も歴史ある British 校。
American Curriculum + IB Dual Path。米国大学(Common App)と英国大学(UCAS)両方への出願サポートが充実。Predicted 算出は他校より厳格、根拠データを多数集めて判断する文化。Mock 結果 + IA 質 + 授業貢献を総合評価。
比較的小規模校で、Subject Teacher の判断比重が高い。生徒との対話による Predicted 調整が可能なケースあり。日本人生徒の比率は MKIS / GIS / ISKL より低めだが、丁寧な個別対応が特徴。
マレー系生徒比率が高く、Predicted 文化は比較的国際色豊か。マレーシア大学(Monash / Taylor's)+ 海外大学の併願戦略が組みやすい。Predicted の修正窓口(11-12 月)が比較的開かれている。
※ 各校の Predicted 算出文化は学年 / 教員 / IB Coordinator によっても変動します。Year 11 終了時の保護者面談で「Predicted の算出方針」を確認することを推奨。
※ 本記事は 2026 年 5 月時点の公開情報・IB Organization 公式・UCAS 公式・Common App 公式・マレーシア各 IB 校(MKIS / GIS / ISKL / Sayfol / Cempaka)公式ガイドライン・大学公式募集要項をもとに整理しています。Predicted Grade の算出基準は学校・教員・年度により変動するため、必ず各 IB 校の IB Coordinator / Subject Teacher と個別に確認してください。Conditional Offer の条件・Clearing / Adjustment 手続きは出願年の UCAS / Common App 公式ガイドラインをご確認ください。
お子様の現在の Mock 結果・志望大学・Predicted 算出時期をもとに、Year 12 開始時から Year 13 5 月の Final 試験まで継続伴走する Predicted 引き上げ戦略をご提案します。マレーシア IB 校(MKIS / GIS / ISKL / Sayfol / Cempaka)の特性に合わせた個別対応も可能です。三者面談(生徒・保護者・講師)は無料体験時から実施いたします。
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