Haese / Oxford / Pearson・Revision Village・GDC を AA / AI × HL / SL 別に 2026
「IB の数学、結局どの教材を買えばいいの?」——マレーシアの IB 校で DP を迎える日本人のご家庭から最も多い質問です。本記事では、Haese・Oxford・Pearson の教科書比較、Revision Village 等のオンライン演習、IB 公認 GDC(グラフ電卓)の選び方、日本の参考書の併用法までを、コース(AA / AI)× レベル(HL / SL)と用途・予算別に整理します。
最終更新:2026 年 5 月 29 日
IB DP の数学は Analysis & Approaches(AA) と Applications & Interpretation(AI) の 2 コース、それぞれに HL / SL があり、計 4 区分です。教材も「どの区分か」で変わります。さらに、1 つの教材で全部はまかなえません。役割を分けて揃えるのが鉄則です。
迷ったら、次の 3 点 + 1 補強で機能します。
以下で、それぞれを「なぜ・どれを・どう使うか」まで掘り下げます。
| ブランド | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Haese Mathematics(豪) | アジア太平洋のインター校で最普及。豊富な例題と Investigation、GDC 操作の説明、24 ヶ月のデジタル版(音声付き自習例題)。 | 学校採用が多く「まず 1 冊」の王道。共通の Core Topics 本 + ルート別本(AA / AI)の組み合わせ。 |
| Oxford University Press(英) | IB 機構と協力して開発。概念理解・TOK との接続を重視した構成。紙 + 拡張オンライン版。 | 「なぜそうなるか」を根本から理解したい生徒・概念重視の指導校向け。 |
| Pearson(英) | Wazir & Garry 他。試験志向で明快な解説。HL / SL 別エディション。 | 試験で点を取る実戦感を早く掴みたい生徒向け。3 大ブランドの一角。 |
| Cambridge University Press(英) | もう 1 つの紙教科書の選択肢。本科目では Haese / Oxford ほど主流ではない。 | 学校指定がある場合に。単独購入の優先度は中。 |
補足:Haese は「全コース共通の Core Topics 本」+「ルート別本(AA / AI)」に分かれる構成です。購入時はこの 2 冊セットになる点に注意してください。
※ AA と AI のどちらを選ぶかは進路で決まります(理工・物理・CS・数学は AA HL が事実上の前提になる大学が多い)。詳しくは 『IB Math 4 区分 完全攻略』 と AA vs AI 適性診断 を参照してください。
IB 試験で使えるのは non-CAS(数式処理なし)機のみ。CAS 専用機は禁止です。
注意点は 2 つ。① 試験直前に Examination Mode を有効化する必要があること、② Paper 1 は AA・AI ともに電卓不可であること。GDC は Paper 2 / 3 で威力を発揮しますが、Paper 1 は手計算なので、GDC への過度な依存は禁物です。
結論:計算ドリルとしては有効。ただし IB 固有の部分は日本の参考書ではカバーできません。
IB と日本の数学の違いは 『IB 数学 vs 日本の高校数学 完全比較』 で詳しく解説しています。
学校が教科書を指定している場合は、まずそれに従ってください(多くのアジアのインター校は Haese を採用)。指定がない・補強したい場合は、AA なら Haese の『Core Topics』+ ルート別本、AI も同様の組み合わせが王道です。教科書 1 冊 + 演習に Revision Village + IB 公認 GDC 1 台が、最小で機能する標準セットです。
試験対策では非常に有効です。Revision Village は IB 数学の演習プラットフォームとして最も使われており、トピック別・難易度別の Questionbank、過去問形式の Mock、予想問題、動画解説が揃います。教科書で概念を入れ、Revision Village で『試験形式の問題量』をこなす、という役割分担が効率的です。教科書の代わりではなく、演習の補強として位置づけてください。
IB の試験では CAS(数式処理)専用機は使えません。許可されるのは non-CAS 機種で、TI-Nspire CX II(CAS 版は CAS を無効化した状態でのみ可)、Casio fx-CG50(人気)、TI-84 Plus CE、HP Prime(non-CAS)等です。試験直前に Examination Mode を有効化する必要があります。購入時は必ず『non-CAS』を確認してください。
部分的に有効です。特に AA HL / 数III 相当の微分積分は、日本の問題集の手計算量が計算力強化に役立ちます。ただし IB の英語の記号・用語、GDC を使う問題、統計(IB は日本より重い)、IA(探究レポート)は日本の参考書ではカバーできません。日本の教材は『計算ドリル』として併用し、IB 固有の部分は IB 用教材で補うのが現実的です。
教材は独学の土台になりますが、IB 数学は IA(個人探究レポート、全 4 ルートで最終評価の 20%)と GDC 運用、英語での記述という日本にない要素があり、独学だけで高得点まで持っていくのは負荷が高い領域です。教材で基礎を固めつつ、IA のテーマ設計や Paper 3 対策など『日本にない部分』は伴走指導を併用すると安全です。
教科書はルート別(AA 用 / AI 用)に分かれているため、自分のコースに合った版を選びます。AI は統計・モデリング・行列・グラフ理論などデータ寄りの内容が多く、Desmos / GeoGebra や GDC の統計機能を使う場面が増えます。AA は微積・証明・ベクトルなど純粋数学寄りで、手計算と論証の比重が高めです。オンライン(Revision Village 等)はどちらのルートにも対応しています。
南数塾は、お子様のコース(AA / AI)・レベル・進路に合わせた教材選定から、IA(探究)・GDC・Paper 対策までをオンラインで伴走します。まずは無料カウンセリングで、今のお子様に必要な教材セットをご提案します。