「英語ができる」と「英語で数学ができる」は別物です。 特にマレーシアのインター校・現地校に通う日本人生徒の場合、英語力は伸びているのに数学のスコアが伸び悩むケースが多くあります。 原因は語彙・構文・記号の3軸に整理できます。本記事では、南数塾の指導現場で実際によく出会う10のつまずきを順位付けしてご紹介します。
症状:perpendicular、hypotenuse、quadratic 等が試験本番で出てきて固まる。
原因:学校で1度しか出てこない単語が、テスト・宿題で繰り返し問われる。日常英会話では使わない単語群。
対処:頻出80語を『英→和→図』の3点セットで丸暗記。図とセットで覚えると忘れない。
症状:"Find the value of x such that f(x) = 0" の such that を読み流す。
原因:数学英語特有の従属構文。日常英語の such that とは語感が違う。
対処:『〜となるような』『〜の条件下で』に瞬時に置換するパターン演習。10題で慣れる。
症状:log10、e、π、Σ、∫ 等の記号を発音できないため、口頭説明で詰まる。
原因:学校が『読み方』を教えない(前提扱い)。日本では数 III/II で必ず教わる箇所。
対処:記号の発音表を1枚作り、毎週1回口頭で復唱。先生からの口頭指示も聞き取れるようになる。
症状:A bag contains... の長文設問を3回読み直して、時間切れ。
原因:和訳しながら数式化する2工程を、別々に処理してしまう。
対処:『英文→図→式』の3ステップ訓練。和訳をスキップしても式が立てられる状態へ。
症状:Give your answer correct to 3 significant figures を3桁の整数と誤読。
原因:日本では『有効数字3桁』だが、英語では『3 sf』『3 dp(小数点以下3桁)』の使い分けが厳密。
対処:sf/dp/decimal places の表記ルールを最初に固定。毎回の答え合わせで確認。
症状:Hence find... を見て前問の結果を使わずに解き始める。
原因:hence は『前問の結果を使え』の指示語だが、学校で明示的に教えない。
対処:数学英語の指示語10選(hence/therefore/show that/prove that/deduce)を表で整理。
症状:Let x be a variable で x を定数として扱ってしまう。
原因:日本の数学では『変数』『未知数』『パラメータ』を厳密に区別しないことも多い。
対処:問題文の冒頭で『xの正体は何か』を1秒で判定する訓練。例題20題で身につく。
症状:Show your working を読まずに答えだけ書いて、満点を逃す。
原因:IGCSE/A-Level は『過程の点数(method marks)』が大きい。日本のマーク式に慣れていると失念。
対処:解答の各行に method/answer のラベルを付ける癖をつける。模試で1回やれば直る。
症状:x is less than or equal to 5 を x < 5 と書いてしまう。
原因:『以下/未満』の英語表記(less than vs less than or equal to)の使い分けが甘い。
対処:不等式英語表現の対応表を1枚作る。日本の中3レベルの内容だが英語表記で再学習。
症状:mean と median を取り違える。range を『範囲』と誤訳して standard deviation と混同。
原因:日本の中学統計より語彙が多く、英語に直接対応する日本語がない用語もある。
対処:統計5用語+公式の3点セット表で1日で頭に入れる。IGCSE Stats の頻出。
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