英語が強く日本語が弱いお子さんは、英単語をいったん日本語に置き換える暗記が機能しません。やるべきは、①英語の定義(英英)で意味をつかむ/②同義語・反意語・コロケーションで束ねる/③過去問・多読で文脈ごと入れる/④「知ってる・曖昧・知らない」に仕分けして穴を可視化する/⑤数学など教科の英語用語も英語の定義で押さえる——この5つです。 日本語訳は「あったら確認用に最後だけ」。英語で考える回路をそのまま伸ばすのが、いちばんの近道です。
症状:「うちは英語優位だから、日本語前提の単語帳アプリが使えない」「日本語が読めないから、選択肢すら選べない」。
原因:日本語訳や解説を前提にした単語帳・アプリは、日本語が読めない・読みにくいお子さんだと、意味を選ぶ前にまず日本語でつまずきます。日本人向けの定番教材が、そのままでは合わないのです。
対処:軸を英語側に移します。語の意味は英語のやさしい言い換え(英英の定義)で押さえ、日本語はあくまで確認用に最後だけ添える。英語優位な子は「英語のまま理解する」ほうが速く、定着も良くなります。
症状:「英語を日本語に置き換えても、本番でその単語が瞬時に出てこない——置き換える意味がない」。
原因:英単語をいったん日本語に訳して覚えると、本番では日本語が瞬時に出てこず、読解中も頭の中で和訳を挟むぶん処理が重くなります。英語で考えられる子ほど、翻訳ステップが足かせになります。
対処:和訳を挟まず、語を「定義・場面・関連語」のイメージに直接つなげます。同義語・反意語・よく一緒に使う語(コロケーション)で束ねて覚えると、思い出す速さが上がり、英語で考える回路をそのまま伸ばせます。
症状:会話も読解も流暢なのに、知らない語を文脈で補って読み流してしまい、「どこが抜けているか」が本人にも親にも見えない。
原因:なんとなく読めてしまうので、抜けが放置されたまま、難しい問題で急に失速します。流暢さゆえに、穴が見えにくいのです。
対処:過去問や多読で出会った語を、その場で「知ってる/曖昧/知らない」に仕分けします。曖昧・知らないに入った語だけを英語の定義と例文で潰すと、穴が可視化され、文脈ごと意味をつかむ力も同時に育ちます。
症状:「うちの子にどれくらい単語力があるのか、親の私が測れない」——テストの点だけでは、何が抜けているかまで見えない。
原因:保護者自身が英語にそこまで自信がないと、子の語彙の穴を具体的に把握できず、手応えのなさが次の一手をためらわせます。
対処:測るのは子ども自身に任せます。語を「知ってる/曖昧/知らない」の三つに仕分けてもらうだけで、親が英語を読めなくても穴が見える化されます。仕分けツールやテーマ別の語彙集を使えば、親子で一緒に確認でき、苦手だけを集中的に潰せます。
症状:日常会話の語彙は豊富でも、時事・社会・抽象的なテーマの語が出ると急にスピードが落ちる。
原因:英語そのものより、扱われる話題の背景知識と、その分野で使われる語のかたまりが不足しているケースです。会話が得意なだけに見落とされがちな穴です。
対処:テーマ別に語をまとめて入れます。社会・環境・テクノロジーなど分野ごとに、英語の定義・例文・よく出る語の束で覚えると、読解の地力が一段上がります。数学など教科の英語用語も英語の定義で押さえると、教科横断でぶれない語彙の土台になります。
「英語のまま概念をつかむ」発想で、各語に英語の定義を必ず添えています。日本語に訳さなくても意味が入ります。
日本語が読めない・読みにくいお子さんには、日本語訳を前提にした単語帳やアプリはそのままでは機能しにくいです。選択肢や解説が日本語だと、意味を選ぶ前に日本語でつまずいてしまうためです。英語優位の子には、英語の定義(英英)で覚える教材や、文脈ごと意味をつかむ多読のほうが相性が良いです。日本語訳はあくまで補助の確認として使い、軸を英語側に置くのがおすすめです。
英語が強い子にとって、英単語をいったん日本語に翻訳して覚える方法は、本番で日本語が瞬時に出てこないため遠回りになります。読解中も頭の中で和訳を挟むと処理が重くなり、せっかくのスピードが落ちます。英語のまま意味のイメージ(定義・場面・関連語)と結びつけたほうが、思い出す速さも定着も上がります。英語で考える回路をそのまま伸ばすのが近道です。
新しい語に出会ったら、その語を英語のやさしい言い換え(定義)と、似た意味・反対の意味の語、よく一緒に使う語(コロケーション)をセットで書き出します。さらに自分で短い英文を一つ作ると記憶に残ります。教科の用語、たとえば数学の用語も英語の定義で押さえると、読解と教科の両方に効きます。和訳は最後に確認用として一度だけ添える程度で十分です。
保護者が英語に自信がなくても、子ども自身に語を「知ってる/曖昧/知らない」の三つに仕分けてもらうだけで、語彙の穴が見える化できます。曖昧・知らないに入った語だけを集めて、英語の定義と例文で潰していくと効率的です。仕分けツールやテーマ別の語彙集を使えば、何が抜けているかを親子で一緒に確認でき、過去問の難しかった語を起点にするのも有効です。
英語優位なお子さんの語彙づくりは、日本人向けのやり方をなぞらないことから始まります。英語の定義つき教材で、まず一語から試してみてください。