| Paper | 内容 | 時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| Paper 1 | Multiple Choice(AS)4択×40問 | 1時間15分 | 40点 |
| Paper 2 | AS Structured QuestionsAS範囲の記述式 | 1時間15分 | 60点 |
| Paper 3 | Advanced Practical Skills実験実技。測定と誤差処理 | 2時間 | 40点 |
| Paper 4 | A Level Structured QuestionsA2範囲中心。最大配点 | 2時間 | 100点 |
| Paper 5 | Planning, Analysis and Evaluation実験計画・グラフ分析(筆記) | 1時間15分 | 30点 |
AS のみなら Paper 1〜3、フル A-Level は Paper 1〜5 を受験します。※構成・配点は受験する年のシラバスで必ず確認してください。
Cambridge International A-Level 物理(syllabus code 9702)は、力学・波・電磁気から量子物理・天体物理まで扱う 2 年制コースです。日本の高校物理と概念の重なりは大きいものの、A-Level は「不確かさ(uncertainty)の評価」を独立したスキルとして徹底的に問い、実験系 Paper が全体の 2 割前後を占めます。また数学 9709 の Mechanics(力学)と内容が直接重なるため、この 2 科目を並行して取る生徒は片方の学習がもう片方の演習になる、という強いシナジーがあります。
試験の構成 — 理科 3 科目共通の 5 Paper 制
物理も化学・生物と同じ構成で、AS(Paper 1〜3)+ A2(Paper 4・5)。Paper 4 が 100 点で最大配点です。物理の特徴は、Paper 3・5 だけでなく Paper 1・2 でも測定と不確かさの扱いが頻出することです。
- AS:Paper 1(MCQ 40点)+ Paper 2(記述 60点)+ Paper 3(実技 40点)
- A2:Paper 4(記述 100点)+ Paper 5(実験計画・分析 30点)
- SI 単位・接頭辞・有効数字の作法が全 Paper で問われ続ける
- MCQ は計算スピード勝負 — 電卓操作込みで 1 問 2 分弱
日本の物理との違い — 「不確かさ」という独立科目
日本の入試物理は理想化された設定での解析力を競いますが、A-Level は実測データの扱いに大きな比重を置きます。percentage uncertainty の計算、誤差の伝播、グラフの直線化(linearisation)と勾配・切片からの物理量決定は、それ自体が採点対象のスキルです。
- absolute / percentage uncertainty の計算と伝播ルール
- グラフは y = mx + c に直線化して勾配・切片から物理量を求める型が定番
- 測定器具の分解能と読み取り誤差の評価
- 日本の物理の「解析力」は Paper 4 でそのまま武器になる
AS の山場 — 力学・波・電気回路
AS 範囲は運動学・力とモーメント・仕事とエネルギー・変形(応力とヤング率)・波と重ね合わせ・電気回路・粒子物理の基礎。数学 9709 の Mechanics と重なる運動学・力の分野は、両科目を取っていれば実質的に二度演習することになります。
- 等加速度運動・放物運動 — 9709 Mechanics とほぼ同じ土俵
- モーメントのつり合いと重心
- 波:位相差・定常波・ドップラー効果・回折格子
- 電気:キルヒホッフ則・分圧回路・内部抵抗の実験問題
A2 の山場 — 場・振動・量子・原子核
A2 では円運動・万有引力・単振動・温度と理想気体・電場・磁場・電磁誘導・交流・量子物理・原子核物理・天体物理へと広がります。Paper 4 は「場(field)」の統一的理解——重力場・電場・磁場を同じ枠組みで扱えるか——が得点の分水嶺になります。
- 単振動(SHM):定義式・エネルギー・減衰と共振
- 重力場と電場のアナロジー — ポテンシャルの符号処理まで正確に
- 電磁誘導:Faraday・Lenz 則の定性説明+計算の両輪
- 量子:光電効果・エネルギー準位・波動粒子二重性、原子核:崩壊・半減期・結合エネルギー
勉強法 — 数学 9709 との合わせ技
物理の学習効率を最大化する鍵は数学との同期です。9709 Mechanics の演習は 9702 力学の演習を兼ね、9709 Pure の微積分は SHM・電磁気の理解を裏打ちします。過去問はトピック別に潰し、Paper 5 は「計画の型」(変数・方法・安全・信頼性)を先に固めてから演習に入るのが効率的です。
- 9709 Mechanics と時期を合わせて力学を二重演習する
- 公式は「定義から導ける」状態にする — MCQ の変化球に強くなる
- Paper 5 は型で書く:変数特定 → 測定方法 → 制御 → データ処理 → 信頼性向上策
- Examiner Report で頻出の失点パターン(単位・有効数字・矢印の向き)を先回り
南数塾の A-Level 物理サポート
- 数学塾発 — 9709 Mechanics と 9702 力学を同一カリキュラムで二重演習
- 微積分・ベクトルの数学的土台から物理を組み立てるので「公式暗記の物理」にならない
- 不確かさ評価・グラフ直線化は演習プリントで型稽古
- 工学系・CS 系の大学出願(イギリス・マレーシア・オーストラリア)まで進路接続
よくある質問
Q. 数学を取らずに物理だけ取るのはアリですか?
推奨しません。9702 自体は数学 A-Level を前提にはしていませんが、大学の工学部・物理系はほぼ確実に数学 A-Level を要求します。また学習効率の面でも、Mechanics との二重演習効果を捨てるのはもったいない組み合わせです。
Q. 日本の物理が得意なら A-Level 物理は簡単ですか?
解析系の問題はかなり有利です。ただし不確かさの評価・実験計画・英語での定性説明は日本の入試にない要素で、ここを未対策のまま挑むと Paper 3・5 で大きく失点します。「解ける」と「A-Level で点になる」は別スキルです。
Q. 医学部志望でも物理は使えますか?
使えます。化学必須+生物または物理、という要件の医学部が多く、物理でも出願自体は可能な大学が相当あります。ただし生物を求める大学もあるため、志望校の要件確認が先です。詳しくは A-Level 医学部ガイドへ。
Q. Paper 5 はどう対策すればいいですか?
「計画問題の型」を先に覚えることです。独立変数・従属変数・制御変数の特定、測定方法、データ処理(何をプロットして勾配から何を得るか)、信頼性の向上策——この骨組みに沿って書く練習を過去問で繰り返せば、最も対策効率の高い Paper です。
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A-Level を、日本語で
最短距離の学びに変える
南数塾は 9709・9701・9700 の日英併記オリジナルテキストと実物過去問ベースの重要過去問集を持つ、マレーシア発のオンライン塾です。概念は日本語で最短理解、解答は英語の採点基準どおりに訓練——医学部・海外大学・日本の大学まで、進路設計ごと伴走します。
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